敦煌には観光客向けの高級?中級?レストランはホテルの中にしかない。ゆきんこ一行はそろそろ、中華料理にもあきてきた・・・
ということで本日向かったお店はずばり 「敦煌家庭料理」敦煌の街中から少し外れたところにあるこのお店は市内の喧騒とはうってかわって、落ち着いた雰囲気。
レストランの入り口はオープンテラスになっていて中では管楽器の演奏が行われていた。ほどよく、日差しが入り、さわやかな風も入ってくる。冷房になれた体にはこのナチュラルエアーがなんとも言えず、心地よい~。
次々と運ばれてくる料理は一味違う!写真だと見にくいかもしれないが、手前は日本の肉じゃがを思わせるような味付けの煮物。真ん中がアジアの定番料理空心菜。ご飯、奥にあるのが韓国のキムチのようなちょっと辛めの漬物。小さくちょこちょこっとあるお皿はこれも韓国の前菜のようなナムル風の味付け。特に、キムチ風の手前にあるナスが異常においしかった。
そして、なんといってもこの一品!簡単にいうと白菜と羊の肉団子の塩風味スープであります!シルクロードにきてから羊は少し遠ざけて食べておりましたが、この羊肉団子は絶品!塩風味と簡単に書きましたが、たぶんもっといろんな調味料が入っていると思われる。あまり舌に自信がないものでこれ!ってかけないところが寂しいですが・・・塩分控えめにとお医者様から言われている方はご遠慮ください!かなり、塩味、きいてます!
そして、極め付けがこのデザート!単なるスープに見えるでしょうが、どっこい!かなりあま~いスープ。甘酒のような粕もはいっているんですけど、違う・・・台湾のタピオカのような食感・・・そして、スープはコンデンスミルクをうすめたような・・・そんなお味。そのまま飲むとちょっとのどがカラカラになってしまうのでパンに浸して食べてみました!が、甘い・・・
そして、その横にあるオレンジの物体!
これがこれがなんともいえないお味!見た目はかぼちゃプリンなんですけど、中を割ってみると、な、なんと小豆が入っていて小豆も一種類ではなく4種類くらい煮たものがどっさり入っていた。そして、外はプリンというより、かぼちゃを寒天で固めたようなもの?こんな風にかくと、これも甘いのか?と思われがちですが、これは和風さっぱり系で後味もそんななくどんどんいけちゃう!これは今までのなかでイチオシのデザートでした。
ここのお店・・・自分で払ってないので値段はいくらかよくわからないんですけど、ちょっとお高め。敦煌のホテルなどで、「敦煌の家庭料理が食べたい!」というと教えてくれる一軒だけのレストランです!ぜひ、ご賞味あれ!
敦煌の南約5kmに位置し、東西約40km、南北20kmにわたる広大な砂の山々・・・それが、鳴沙山。
シルクロードといえば、新シルクロードの道という本の背表紙にもなっているような、月の砂漠をらくだに乗って進む隊商というイメージを抱いている人が多いと思いますが、ここはそのイメージに一番近く、そして同じように体験できる観光スポットです!
月牙泉のほうに行くには入り口付近に待機しているらくだに乗っていく。この模様は 敦煌ライブのときに書いたのでこちらを参照!詳しく書いています!
鳴沙山という名前は砂山を人が滑り降りるとき
ずずずずーーーという音?
が鳴るからという理由に由来している。
ここの砂はサハラ砂漠のような綺麗なサラサラの茶色の砂ではなく、よく見ると赤、黄、緑、黒色などの砂が混じっている。ただ、らくだでいける範囲の砂漠の砂は黒はなく、売店で砂が10元で売っていました。
ポイントともいえる月牙泉は、鳴沙山の谷あいに湧く三日月形の泉。長さ200m、幅50m、深さ5mの砂漠のオアシスです。一度も枯れたことがない泉のほとりには楼閣が復興されていて、上に登って景色を楽しむこともできる。
この楼閣の中にも衣装チェンジができるコーナーがあり、敦煌古城より少しお高め10元で変身可能!こちらのほうが綺麗な衣装を着ることができます。
鳴沙山には夕方から夜、訪れたほうが涼しく、夕日が沈むごとに砂の山の色が変わっていく様子が幻想的で美しい。夜には砂漠に浮かぶ月を見ることもできる。
敦煌市内からミニバスや自転車をレンタルして気軽にくることができるので夜、訪れてみるのも楽しい。
敦煌を書いているときに何度となく夜市のことを書いてきたけど、ここ沙州市場のことである。
シルクロードを旅してきて、こんなに活気があって観光客も目白押しのところはみたことがなかった。夜は道の真ん中に大体100mくらいかな?ずらーーーっとお土産やが並んでいる。
が、ほとんど同じようなお土産や。
さらに、何軒か並んでいるお店は共同経営だったりする。
たとえば、一軒目で、値段交渉をする。
そして、値段を覚えておいて隣にいって値段交渉をしようとすると同じ人だったり。これはまだいいけど、2,3軒先にいって、また交渉しようとすると追いかけてきて、その店の主となにやらごちゃごちゃ相談・・・値段交渉をする余地がない。
そして、いざ安いほうの店で購入する→100元しかない→両替が必要→両替にいく→その先は→さっき、交渉して高かったほうのお店のおやじ。
と、まあ、ほんとあの界隈はみんな親戚かいな?と思う。
店はたくさんあれど、おいているものと売っている人は同じなので質より量ってところかな?
ちなみに昼間はこんなに簡素になっていた。道も広々として心なしか歩きやすい。ただ、昼間のほうが値段が高い。なぜかというと店の中で売っているから。と思う。昼間は暑さのせいか、お店の人も活気がない。
↑こんな風にテーブルの上に並べられている。
右は敦煌で有名な夜行杯!「葡萄の名酒 夜行杯」という「涼州詞」で有名な夜行杯は敦煌のお土産の横綱的存在!
二個で50元で購入!
割れそうと思ったけど、かなり頑丈な赤い箱にいれてくれるし、その箱の中もちょっと高級っぽい感じで安物には見えない。ゆきんこが購入したのは安物なので。
左はアクセサリーやよくわからない小物がたくさん並べてあるお店。このなんでもごちゃまぜ店が一番多い!ネックレスや腕輪がごろごろおいてある。
でもですね~。帰ってきてから思ったんですけど、これって普通にどこででも買えるものだったな・・・と。しかも、かなり激安で買ってきて数回つかったら壊れたとかいうのも普通にあったので購入前によく考えることをおすすめします!
お土産やを抜けると屋台がところ狭しと並んでいる。麺類と羊串焼きがほとんどだけど、たま~によくわからないグロテスクなお店もあったり。おなかの調子に自信がある人は試してみてもいいかも?
それと、入り口付近は野外ビアホールになっていて担当ごとにお姉さんがついていろいろ持ってきてくれたりお世話をしてくれる。あちこちで響く大音量のよくわからない音楽を聞きながら飲むビールもなかなか乙なものがありますよ!
敦煌
2005年07月22日 14:17
←またしても、食べかけ・・・
いつものことながら食べきれないほどたくさんの皿。四川料理かな?豆板醤をふんだんに使った料理が多かった。
まず、手前は鶏のから揚げ甘辛ソースがけ。これはなかなかのお味。その奥がご存知、マーボー豆腐!これが絶品!本場、中国で食べるマーボー豆腐はうまい!絶妙なバランスの調味料の使い方が日本で食べるマーボー豆腐と全然違う!そして、辛いのにバクバク食べてしまうのもやはり四川マジック?!豆板醤が違うのかな?ご飯が進む進む~。
真ん中に食べかけのきゅうりがあるんですけど、これ、漬物?かな?韓国料理に出てくるナムルのような味といえばわかるかな?ビールがすすみます!
これだけ、ご飯がすすむ料理を出された後に、この麺!順番がよくわからない・・・
が、これも四川の麺なのかな?四川料理というと刀削麺!でも、刀削麺だと太めの麺なので、違う・・・坦々麺?これとも違う・・・まあ、中国はものすごい数の麺の種類があるからどれって区切らなくてもいいんだけど、この麺は味は刀削麺だけど、麺は坦々麺だったってことでわかりますかな?
辛さも絶妙~!マーボー豆腐であれだけご飯を食べたのにまだ、食べるか!って思ったけど、食べれるんですね。
そして、仕上げが、コーン入り卵スープ♪
片栗粉で少しとろみをつけたスープが辛さの残った口の中でまろやかにひろがって、いい感じに調和されちゃいます!
中華料理ってからかったり、甘かったり、さっぱりしたり・・・と後味がいいからたくさん食べれちゃうのかも?ほんと食い倒れだ・・・
←写真は328窟の釈迦と2大弟子、左には普賢菩薩、右には文殊菩薩が祭られ周囲には釈迦の説法を聞く菩薩たちの像。こちらも芸術的価値が高い窟。
●428窟●
中央に仏坐像。左右には菩提樹をくくりつけ、樹下説法を表している。この窟は北周に作られ壁画はすべてオリジナル。有名なのがすべてをお布施してしまうスダーナ太子の物語図。スダーナ太子本生は、上段、向かって左から右へ、中段、右から左へ、下段はまた左から右へ、逆S字上に進行。全部で20コマの場面を描いている。国の宝である白象をバラモンに与えてしまったスダーナ太子は追放されてしまう。だが、旅の道中もお布施の気持ちを忘れず、とうとうわが子さえもバラモンに与えてしまう。それを知った父王は子供を買い戻す。本窟の場面はバラモンが子供を連れ去るところで終わってしまう。このスダーナ太子こそ前世の釈迦であったといわれている。
この石窟は1200人の尼僧の寄進によって造られ壁には尼僧の画がかかれ一部には名前が書かれています。
←盛唐を代表する塑像45窟
以上で今回、私が訪れた莫高窟の説明は終わりです。
私は午後の4時間あまりをここ莫高窟で過ごしましたが、一日いる人もいれば3日間かよい続ける人もいるとか・・・・それぐらい費やしてもすべてを見尽くすことができない莫高窟。そして、今まだ発掘中のものもあり、また、新たに開放された窟ありとまだまだ謎が多い世界遺産です。
今回、訪れたのはほんの一部。しかも、ガイドさんによって見れる窟は違うということもあり、見たい窟すべて見切れませんでした。また、やはり観光地だけあり、ゆっくり見ることができません。特に特別窟は人気が高く、ゆっくりじっくり見るということができませんでした。
この巨大な「砂漠の大画廊」。
その名にふさわしい壮大で悠久ロマンあふれる地でした。
天山山脈やコンロン山脈から流れ出る豊富な雪解け水が木を育て、一日の寒暖の差が激しいことから砂漠の乾燥が果物に甘みを与えている。乾燥地帯のせいか、果物はすごく美味しい。西瓜、ウリ、葡萄、いちじく、杏、ぶどう、梨、すもも、ざくろ、さくらんぼ等がシルクロードのいたるところで、ところ狭しと並べられている光景をよく見かけるとのこと。
ウリはカシュガルでは「カシュガル・ウリ」が多く、トルファン方面へ行くと今度はハミウリが主流になる。こういう乾燥地帯では単にデザートとしてだけではなく、脱水症状を防ぐ大切な水分補給代わりなる。
さて、私が出かけた4月下旬はそこまで果物が豊富には並べられてはいなかった。
ブドウは8~10月。この時期にいくと1kg 約30円で買えるとか?ウィグル人はブドウとナンで昼食を済ますことも多いそう。 組み合わせが微妙な気もしますが・・・ぶどうはつるを伸ばすために日よけとしても重宝されて、場所によっては道路の上にもアーケードの様にブドウ棚を作っている。 トルファンの青年南路はこのような葡萄棚になっている。
ブドウと並ぶシルクロードの代表的な果物はメロン。 特に「ハミグワ」が有名。カシュガルでは73種類のメロンが生産されていて、特に8月ごろはメロンの最盛期で、その時期は50種類以上のメロンが味わえるという。 それぞれのメロンにはきちんと名前がつけられているそう。黒いまゆげとか?かなりおもしろく、かつロマンチックな名前がいろいろあるらしい。
とこんなに果物の名前を聞いて、食べたくはなったものの、私が行った時期は一番果物がないそうだ・・・でも、かろうじて果物屋台はみかけた。そして、こういった切り売りも!
ただ、こういうところの切り売りって食べるのに勇気がいる・・・おなかが弱い私はとりあえずやめておこう・・・と思いつつも水分とりがてら食べたくて食べてしまった・・・
あ、甘すぎ!
やはり、ガイドさんの説明のとおり気候がこういった甘い果物を育てるのだろう!
ということで、シルクロードの果物を堪能するには7月から10月頃訪れると食べきれないほどの果物を味わえますね!シルクロード果物食い倒れツアーもできるかも?
ここは敦煌。砂漠の中のオアシス都市と呼ばれている街。ということですご~~~~く暑い・・・
そして、私も日焼けができないもので、38度の灼熱の太陽の下、相変わらず、長袖、長ズボン、つばの広い帽子、はては白の手袋までしている。その私に対抗するように立っているのがガードマンのおじさん?お兄さんか?
というか初めてみた・・・ガードマンが日よけ傘の下でガードするのって。ガードマンといえば、寒くても、暑くても、微動だにせず、カメラを向けられても笑いもせず・・・というイメージだったんだけど・・・
やはり暑さには勝てないということだろうか???
というよりも、コカコーラの傘の土台が紅白のシマシマ・・・
一歩間違えると、サーカス団?
ところで、敦煌はシルクロードの中継地点なだけあり、観光地が目白押し!観光地情報は シルクロードの見所を参照。
道路は大体、綺麗に舗装されている。自転車が多いのかなと思いきや、バイクのほうが多い。それより、歩道と道路に別れているのに、バスも自転車もトゥクトゥク(アジアでとてもお世話になる屋根つきバイク)も通行人も全部同じ道路を歩くのである。しまいに、中央線も適当なほか、交差点もぐちゃぐちゃ。交通ルールなんてものはないのである。
ちょっと見づらいかもしれないが、敦煌は砂漠に囲まれている都市なので、みんなほとんどマスクというか三角頭巾を口にしている。私もしていたけど。のどが乾燥するし、砂埃を飲むよりはずっと快適。
さて、私が行ったときは夏の観光シーズンを前に道路の舗装工事が町全体にされていた。それはいいとして、工事しているなら日本みたいに、
「工事中危険」
とか書くべきだし、穴を開けているならその周りをちゃんとロープ張るとかして欲しい・・・
夜、ブログをアップするために、インターネットカフェに行った帰り・・・街頭もところどころしかないのでかなり暗い道をよたよた歩いていたら・・・
ズボッ
穴に落ちた・・・幸い、ひざくらいの浅い穴だったから大怪我にならなかったものの、深かったら・・・恐ろしい・・・
さらに、歩道に長方形のレンガを埋めていたんですけど、ところどころちゃんと埋められていなくて穴が開いている。そこにつまずいて何度転んだことか・・・
観光客のためにもロープ張ってください。
あ、でも、気をつけていたら穴に気づくのか???
アジアってこういうところズボラなんですよ(ーー;)
敦煌
2005年07月14日 11:38
●257窟●
←写真はイメージ写真なのでここの窟ではないです。
九色の鹿物語で有名な窟。入って西側の向かって左側から始まり、すぐ右側に向かい、最後は中央で終わりを迎えるという構図になっている。
九色の鹿王は、この血を飲むと不老不死になれるといわれているとても貴重な鹿。めったに人の目にはふれない。ある日、鹿王は川でおぼれている男を助ける。鹿王は人に狙われたくないため、この男に自分の居場所を口止めする。しかし、町に戻ったこの男は賞金欲しさに、国王に鹿王の場所をもらしてしまう。男は鹿王との約束を破ったため、体中に悪いものができて、悪臭を放つ。このうわさを聞きつけた国王も鹿を捕らえたりするということをやめた。というお話でした。
ガイドさんが、懐中電灯で物語を話ながら図の説明をしてくれます。
もう一つ、「沙弥守戒自殺因縁」が描かれている。
戒を守って、自らの命を絶った沙弥の悲しい物語が南壁に描かれています。
●275窟●
細長い長方形の窟の奥に座っている「交脚弥勒菩薩」が有名な窟。三角形の背もたれに飾りをほどこし、台座の両側からは獅子の胴体が出ている。このように脚を交差している仏像は大変珍しい。
北壁中ほどには釈尊の前世説話である、ピリンジェリ王本生、快目王本生、月光王本生のそれぞれのクライマックスが描かれている。随所に見られる飛天は両手を広げ、腰から脚をくの字に曲げ、天衣をまとって飛んでいる。これはインド風の天女の特徴の一つです。
沙洲市場夜市の一角にこんなもの発見!
まあ、みてのとおりロウでいろいろなものを作るようなのだが・・・
面白そうなので写真!なんて思って写真をとっていたら子供をだっこしたご夫妻がやってきた。
そして・・・・
子供の足の片方の靴と靴下を脱がせ、何をするかと思いきや、この熱そうな湯気のたっているロウの中へ
ポチャ
あ、あついよ~~~
やばいよ~~~と思っていたら子供は泣かない・・・
あれ?熱くないのか?と思って指を入れさせてもらったら・・・
ぬるい
そうか、熱くないのか!ロウっていうと熱いイメージがあるもんで・・・それにしても、中国ではこうやって子供の足や手をロウにして型をとっておくのかな?
日本ではよく生まれたときに足型をサイン紙にペタってやったりするけど、今の子供はどうなんだろう?
「お姉さんも手形どう?」
って勧められたけど、もちろんいりません。
この年で手形を残してもね。。。
有名人ならまだしも、ひよっこライターなもんですから・・・
敦煌
2005年07月07日 16:20
●148窟●
莫高窟の一番南側にある涅槃窟。その名のとおり、横長17m、幅3.5mの巨大な涅槃像が安置されている。タイ、バンコクに行かれたことがある方はタイの涅槃像を想像して欲しい。あのようなきらびやかさはないが、姿形はとてもよく似ている。巨大な涅槃像の後方には83対もの朔像の釈迦弟子、天人、菩薩などが厳しい表情?寂しい気な表情?これは見る人によって違うと思いますが決して穏やかな顔はしていませんでした。
涅槃窟の壁には60のテーマの経変、人物は500をも超えるという超大作!莫高窟最大の大きさを誇る壁画も見所の一つとなっている。
入り口のあたりには東大寺の金剛力士と良く似た金剛力士の像がある。
●249窟●
西魏時代の石窟。壁画や塑像は色鮮やかに保存されている。
写真は莫高窟の入場券にも描かれている窟狩猟図。窟頂下部周辺に山岳が狩猟をしている人間界の場面。上部には中国古来の神仙思想的な天空のイメージが投影されている。
天井には窟飛天図。海底に建つ阿修羅が描かれている。脚が長く、腰には2頭のりゅうが巻きついている。目と手が4つずつあり、上側の手で太陽と月を支えている。右側に風神左側に竜神が描かれている。壁には狼、トラ、羊、猪、駱駝、鹿などの動物や狩人がいる。
人面がいくつも連なる奇妙な珍獣が目につく。これは中国戦国時代お書物「山海経」に出てくる、トラに9つの人面をもつ人物だそう・・・かなりおどろおどろしい・・・
シルクロードは絹の道であるとともに小麦粉の道とも言われている。ゆえに、小麦粉栽培も盛ん!
中国といえば麺!そして、シルクロードに生きる人たちにとっての主食は麺とそして、このパン!
朝から夜まで屋台にはたくさんのパンの屋台が出揃う。ここシルクロードのパンは「ナン」と呼ばれている。ナンというとインドを思ってしまうのは私だけだろうか?
ウイグル族の主食の「ナン」は丸く、顔の大きさよりも大きい。固さ、大きさ、味などそれぞれ微妙に違う。一番安く売られていて、袋で大量買いされるナンは固く、味気ない。
朝一番、焼きたてでさらに見た目もふっくらしているパンはもちもちしていておいしい。日本でも焼きたてはおいしいからしょうがないかもしれないけど、やはり時間がたつとどのパンもかぴかぴに乾燥して、食べるときはもう味気がなくなっている。
買うときはできるだけ、焼きたてっぽいのを選ぼう!と思っても、見た目ではわからない・・・
さわってみればわかるかもしれないけど、売り物を触るのも・・・
勝手な言い分だけど、シルクロードの乾燥した土地のしかも屋外になにもカバーもかけないでおいておいたらそりゃ、乾燥して固くもなるだろうに・・・と思う。だから、見た目はいまいちだけどビニールをかぶせて売っている人を見ると
「商売人だな~」
などと関心していしまう。
食文化の最初に 「羊焼肉マン」について書いたのを覚えていますか?
これはちゃんとした名称があって 「カオパオズ」というそうだ。新疆名物だけど、他の都市でも売っているという情報をいただいた。この包子の中身は羊以外は見かけたことがないみたい。私は豚肉が好き、だから豚入りとかあればいいなと思ったんだけど、イスラムの人たちは豚を食べないから入れないのであろう。じゃあ、牛肉入りとか作ってくれないかな・・・
中華街にある「豚マン」もおいしいけどこの焼いたカリカリの感触が忘れられない・・・
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