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中国・シルクロードを巡る(北京 ウルムチ トンファン ハミ 敦煌 西安 北京 中国・シルクロードを巡る(北京 ウルムチ トンファン ハミ 敦煌 西安 北京
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莫高窟 428窟 <敦煌> [シルクロードの見所]

328窟
 ←写真は328窟の釈迦と2大弟子、左には普賢菩薩、右には文殊菩薩が祭られ周囲には釈迦の説法を聞く菩薩たちの像。こちらも芸術的価値が高い窟。

●428窟●
中央に仏坐像。左右には菩提樹をくくりつけ、樹下説法を表している。この窟は北周に作られ壁画はすべてオリジナル。有名なのがすべてをお布施してしまうスダーナ太子の物語図。スダーナ太子本生は、上段、向かって左から右へ、中段、右から左へ、下段はまた左から右へ、逆S字上に進行。全部で20コマの場面を描いている。国の宝である白象をバラモンに与えてしまったスダーナ太子は追放されてしまう。だが、旅の道中もお布施の気持ちを忘れず、とうとうわが子さえもバラモンに与えてしまう。それを知った父王は子供を買い戻す。本窟の場面はバラモンが子供を連れ去るところで終わってしまう。このスダーナ太子こそ前世の釈迦であったといわれている。

この石窟は1200人の尼僧の寄進によって造られ壁には尼僧の画がかかれ一部には名前が書かれています。

45窟
←盛唐を代表する塑像45窟

以上で今回、私が訪れた莫高窟の説明は終わりです。
私は午後の4時間あまりをここ莫高窟で過ごしましたが、一日いる人もいれば3日間かよい続ける人もいるとか・・・・それぐらい費やしてもすべてを見尽くすことができない莫高窟。そして、今まだ発掘中のものもあり、また、新たに開放された窟ありとまだまだ謎が多い世界遺産です。

今回、訪れたのはほんの一部。しかも、ガイドさんによって見れる窟は違うということもあり、見たい窟すべて見切れませんでした。また、やはり観光地だけあり、ゆっくり見ることができません。特に特別窟は人気が高く、ゆっくりじっくり見るということができませんでした。

この巨大な「砂漠の大画廊」。
その名にふさわしい壮大で悠久ロマンあふれる地でした。
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categoryシルクロードの見所  time2005年07月20日 11:18

莫高窟 257窟・275窟 <敦煌> [シルクロードの見所]

菩薩
 ●257窟●
←写真はイメージ写真なのでここの窟ではないです。

九色の鹿物語で有名な窟。入って西側の向かって左側から始まり、すぐ右側に向かい、最後は中央で終わりを迎えるという構図になっている。
九色の鹿王は、この血を飲むと不老不死になれるといわれているとても貴重な鹿。めったに人の目にはふれない。ある日、鹿王は川でおぼれている男を助ける。鹿王は人に狙われたくないため、この男に自分の居場所を口止めする。しかし、町に戻ったこの男は賞金欲しさに、国王に鹿王の場所をもらしてしまう。男は鹿王との約束を破ったため、体中に悪いものができて、悪臭を放つ。このうわさを聞きつけた国王も鹿を捕らえたりするということをやめた。というお話でした。

ガイドさんが、懐中電灯で物語を話ながら図の説明をしてくれます。

もう一つ、「沙弥守戒自殺因縁」が描かれている。
戒を守って、自らの命を絶った沙弥の悲しい物語が南壁に描かれています。

交脚弥勒菩薩
 

●275窟●

細長い長方形の窟の奥に座っている「交脚弥勒菩薩」が有名な窟。三角形の背もたれに飾りをほどこし、台座の両側からは獅子の胴体が出ている。このように脚を交差している仏像は大変珍しい。

北壁中ほどには釈尊の前世説話である、ピリンジェリ王本生、快目王本生、月光王本生のそれぞれのクライマックスが描かれている。随所に見られる飛天は両手を広げ、腰から脚をくの字に曲げ、天衣をまとって飛んでいる。これはインド風の天女の特徴の一つです。
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categoryシルクロードの見所  time2005年07月13日 11:10

莫高窟 148窟・249窟 <敦煌> [シルクロードの見所]

外観
 ●148窟●

莫高窟の一番南側にある涅槃窟。その名のとおり、横長17m、幅3.5mの巨大な涅槃像が安置されている。タイ、バンコクに行かれたことがある方はタイの涅槃像を想像して欲しい。あのようなきらびやかさはないが、姿形はとてもよく似ている。巨大な涅槃像の後方には83対もの朔像の釈迦弟子、天人、菩薩などが厳しい表情?寂しい気な表情?これは見る人によって違うと思いますが決して穏やかな顔はしていませんでした。

涅槃窟の壁には60のテーマの経変、人物は500をも超えるという超大作!莫高窟最大の大きさを誇る壁画も見所の一つとなっている。
入り口のあたりには東大寺の金剛力士と良く似た金剛力士の像がある。

249窟
 ●249窟●
西魏時代の石窟。壁画や塑像は色鮮やかに保存されている。

写真は莫高窟の入場券にも描かれている窟狩猟図。窟頂下部周辺に山岳が狩猟をしている人間界の場面。上部には中国古来の神仙思想的な天空のイメージが投影されている。

天井には窟飛天図。海底に建つ阿修羅が描かれている。脚が長く、腰には2頭のりゅうが巻きついている。目と手が4つずつあり、上側の手で太陽と月を支えている。右側に風神左側に竜神が描かれている。壁には狼、トラ、羊、猪、駱駝、鹿などの動物や狩人がいる。

人面がいくつも連なる奇妙な珍獣が目につく。これは中国戦国時代お書物「山海経」に出てくる、トラに9つの人面をもつ人物だそう・・・かなりおどろおどろしい・・・

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categoryシルクロードの見所  time2005年07月04日 12:52

莫高窟 96窟・130窟 <敦煌> [シルクロードの見所]

莫高窟 96窟
 ●96窟● 
大仏殿とよばれる43mの大建築の中にあるのが莫高窟のシンボルとなっているこの96窟。砂の壁に朱色の9層の楼閣がとてもよく映える。楼閣の中には高さ35.5m、幅12.5mの弥勒大仏がある。

中に入ると胴より下しか見えない。それほど大きいのだ。顔を見ようとすると首を思いっきり後ろに曲げないと上まで見ることができない。

中国で5番目に大きいこの大仏はもともと唐代に山を削り泥をかぶせて色をほどこしたもの。何度も修復を重ねたためか真っ白な顔に真っ赤な口紅をさした唇だけが歴史を感じさせないが、全体的には唐代の仏像建築の面影を残す。

130窟
 ●130窟●
こちらも唐代の様式そのままの仏像。高さ29mで中国で2番目に大きい仏像である。大仏は顔だけで7mもあり、96窟の修復の繰り返しとは違い、この弥勒大仏は右手の修復のみでほぼ全体的に唐代のまま現存されている。

ここは莫高窟最大の壁画があることでも有名。大仏の両脇に高さ15mの巨大な菩薩像が描かれている。上部には飛天が舞っていて、これも莫高窟最大の飛天像である。
壁の下側にもたくさんの素晴らしい壁画が描かれており、見所満載。

ここは大仏の顔の高さまで登ることができ正面から拝むことができるが、ガイドツアーに参加していると最初から顔まで登りたいと申請しないかぎり登る時間はない。壁画の鑑賞などがあるので人でにぎわっている。
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categoryシルクロードの見所  time2005年06月30日 10:33

莫高窟 17窟・57窟 <敦煌> [シルクロードの見所]

莫高窟には現在492窟現存しております。そのうち、一般観光客が見学可能なのが40窟。その中でも一日でガイドと一緒にまわれる窟は10窟前後。ガイドさんがもっている窟の鍵にもより、さらに日によっても見学窟は違ってくる。ここでは私が見学した窟を紹介していきたい。

17窟侍女
 ●17窟●
莫高窟は南区と北区に分かれています。北区は莫高窟を開削した画家たちが住んでいたといわれているところで近年、発掘調査が進んでいます。そして、この17窟は観光客に開放されている南区の北側に位置しています。ここは私は残念ながら見学することができなかったのですが、20世紀最大の発見がされた窟なので最初にご紹介したいと思います。

17窟は16窟の中にあり、16窟は「三層楼」の第一層にあたる場所にあります。
1900年、敦煌文書が発見された「蔵経洞」第17窟。当時、この界隈に住んでいた僧侶により発見されました。ただ、残念なことにこの僧侶によりほとんどの経典は外国に売られてしまいました。

ここは映画にもなった井上靖の「敦煌」でも西夏侵攻の混乱をさけるため、この文書を蔵経洞に運び込むというシーンがある。文書が蔵経洞に封じ込まれたのは西夏が敦煌を征服した以前ではないかという定説から成り立っているが、16窟の壁画を見るとその様式から西夏のものであり、そうなると敦煌文書が密封されたのは西夏の支配後となる?こうなるとなぜ、敦煌文書が蔵経洞に封じ込められたのか?謎はまだまだ続く・・・ちなみにこれはまだ謎のままです。

写真は経典の発見された17窟「蔵経洞」
約3m四方ほどのこの石窟の中に、六朝から北宋時代の経典、図画など4万点あまりが積まれていた。その様子は想像を絶するものがある。

美菩薩
 ●57窟●
莫高窟入り口まん前にある窟がこの57窟。
絵葉書などには必ず入っている美菩薩が有名。透き通るほど色白な肌、うっすらピンク色の頬、少し伏し目がちな目線、やさしく微笑む口元、しなやかな姿態、やわらかな指先、そしてそのすべてを彩る金色装身具・・・莫高窟最高の美菩薩であり、美人窟とも呼ばれている。右からみても左からみても同じ方向に向いている視線。観光客を魅了していた。

本窟右側に乗象入胎図が描かれている。乗象入胎図とはある夫人が夢で、釈尊が白象に乗って天から人間界に降りてきたところとガイドさんが説明していた。初唐時代に描かれた壁画は画風が法隆寺のものと似ている。300年前に描きなおされたおかげで今も色彩豊かな壁画が残る。
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categoryシルクロードの見所  time2005年06月28日 11:34

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