イタリア
ヒトリゴト日記: 困ったシチリア時間。(5月4日/出発から23日目)
全く、シチリア時間には参ってしまう。
時の流れが別次元なのか、
果たして私たちとは考え方がまるで違うのか、
全く理解できないのだけど、シチリアのバスの時刻表はスゴイ。
バスの時間には、ちゃんとバスが出発する。
せいぜい誤差は30分くらいで、まぁ、これはたいしたことはない。
私が怒りを通り越して、笑ってしまった時刻表をお見せしよう。
先日訪れたセリヌンテ遺跡(シチリア西部最大の観光スポット!)へのバスの時刻表は以下の通り。ちなみに、トラパーニからセリヌンテへ行くには、カステルベトラーノという街を経由せねばならない。
【往路】
トラパーニ → カステルベトラーノ
6:00、6:55、12:50、14:10、17:30 発
カステルベトラーノ → セリヌンテ
6:30、8:30、12:45、14:05、16:30 発
【復路】
セリヌンテ → カステルベトラーノ
7:00、9:30、13:10、14:30、17:00 発
カステルベトラーノ → トラパーニ
5:50、7:00、12:45、13:00、13:30 発
なお、トラパーニ → カステルベトラーノ間の所要時間は一時間、
カステルベトラーノ → セリヌンテ間は約20分だ。
なるほどね、じゃあ、がんばって6:55に乗って、カステルベトラーノで8:30のバスにのれば、遺跡に9:00前に着くな。帰りは14:30に乗って・・・、あれ??
おかしい。カステルベトラーノからトラパーニへのバスがない。
なんと終バスは13:30なのだった。セリヌンテから13:10のバスに乗るという手はあるけど、このバスが着くのはバスターミナルではなく鉄道駅。鉄道駅からトラパーニ行きのバスが出るバス停は、かなり離れているので、やはりトラパーニ行きの終バスには間に合わない。
日本だったら、絶対うまく接続している。
うまく接続してなくても、終バスが13:30なんてありえない。。っていうか、乗るなってことか!?
このエリアでは一番を誇る、超有名観光地なのに・・・。
実は、これはセリヌンテだけではない。セジェスタ遺跡へ行ったときも、見事にちんぷんかんぷんなタイムテーブル。どうりで乗客は往復私一人のハズ。だって、本当に使いにくいんだもの!!
極めつけ、一番楽しみにしていたモツィアの遺跡(島まるごとカルタゴの遺跡!)には、結局行くことが出来なかった(とほほ)。
前日何度も時刻表を確認したのに、見落としていたことがあった。
ガイドブックに、トラパーニからマルサラ行きのバスに乗って塩の博物館まで行き、そこから船に乗り換えるとあったので、それを信じ切ってしまっていたのだ。実際は、トラパーニからマルサラへ行き、そこから塩の博物館へ、さらに船でモツィアへ行かねばならなかったのだ。
朝、宿のおじさんに「今日はモツィアへ朝いって、この便に乗って帰ってくるね!」と告げたところ、おじさんが「え、それは違うよ」と指摘してたので、事実が判明したのだった。
トラパーニからモツィアへの渡し船が出るポイントまで、車ならたったの20分だ。
なのに、バス・列車・船を駆使しても、そこにたどりついたはいいが、帰ってくるのに夜遅くなってしまいそうなタイムテーブル。今日はパレルモに移動しておきたかったので、モツィア遺跡へ行くのを断念せざるを得なかった。行く気満々で目覚めたのに、ほんとうに残念だ・・・。
そんなわけで、シチリアでの一週間、バスの時間に振り回されっぱなしでした・・・。
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