ハンガリー
ホッロークー村。(6月18日/出発から68日目)
ブダペストからスロヴァキア国境を目指し北上すること100km。
そこに、世界遺産に登録されている村、ホッロークーがある。
バスの時刻を調べたら一日一便。8:30にブダペストを出て、10:30着。帰りは16:00のバスでホッロークー村を出発、18:00にブダペストへ戻ってくることが出来る。
一日一便か・・・。逃したら現地で一泊せねばならない。結構危険だ。世界遺産の村だしブダペストからツアーが出ているのではと調べたが、そんなものはないらしい。あんまり便数が少ないので躊躇したが、まぁ逃したら逃したで何とかなるだろう、と行くことに決めた。
行くまではホッロークーをバスが通り過ぎちゃったらどうしようとか、いろいろ不安材料もあったのだが、行ってみて正解だった。それはそれは、かわいらしい村だったのだ。
ホッロークーの村人たち、パローツ人はその昔トルコの方から移住してきた人々の末裔だという。古き良きハンガリーの伝統が未だに生きている、そんな村だ。中でも特徴があるのはその建築様式。土と藁を混ぜた壁に石灰を塗るもので、白い家々が青い空に映えて大変美しい。どの家も一階部分が半地下のようになっていて、入るとひんやりする。
これらの家は博物館やお土産屋さんになっているので、私たちも気軽に中に入ることが出来る。売っているものも、伝統的な木彫りの台所用品やおもちゃなど、つい欲しくなってしまうモノが多い。
ステキなパローツ料理のレストランで、おいしい食事をとった後、村のはずれにあるホッロークー城へ行った。お城までは15分ほどのトレッキングコースになっていて、腹ごなしにはちょうどいい。お城からの風景は格別。下にはホッロークーの村が、そしてそれを取り囲むように、草原と森が広がる。吹き抜ける風がひんやりとしていて気持ちいい。
壮麗なブダペストと比べると遙かに素朴な村だが、こういった素朴な村にこそ、ハンガリーの魅力があるのかも。一日一便とかなりアクセスが悪いが、ブダペストとは違ったハンガリーを味わうためにもぜひ訪れたい村だ。
ハンガリー
2005年06月20日 12:31
yoshii
|