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チェコの首都・プラハから北西におよそ130km。ドイツとの国境沿いに、チェコが誇る有数の温泉地がある。草津の姉妹都市である、カルロヴィ・ヴァリィだ。
カルロヴィ・ヴァリィは谷に流れる川に沿って広がる保養地で、周囲はボヘミアの深い森に覆われ何ともよい雰囲気。道行く人は独特の温泉水飲用カップを手にし、それを飲みながら散歩をしたりひなたぼっこをしたりと、のんびり過ごしている。
ここでは温泉は浸かるモノではなく、
飲むものなのだ!!
温泉水は街のあちこちにある蛇口からチョロチョロと絶えず出ており、それぞれ含まれている成分・温度が異なるのだそうだ。私も試してみたが、とても飲めるモノではない(TT・・・。鉄のにおいがきつくて、しょっぱい。血の薄まったモノを飲んでいるカンジで、とてもカップ一杯など無理だ。
それでも人々はみなカップを手にし、温泉水を飲むことで治療をしている。医者の処方に基づき、湯治客は飲んでいるのだそう。温泉は浸かってこそ効果があるもの、と思っている私たちにはちょっと不思議なカンジだ。
もちろん浸かることも出来るが、日本の温泉とは違いプールで泳ぐ。硫黄の匂いもしないので、一見ただのプールだが、これでも立派な温泉!泳いでみたが、ちょっと時期が早かったのか、かなり寒かった(水温26度)。せっかく立派な源泉があるのだから、暖かいお湯に浸かりたいと思うのは日本人だけなのか・・・。
近くには100年近くもの歴史あるゴルフ場があって、その昔、ベートーベンやドボルジャーク、ゲーテにツルゲーネフなどの文豪も訪れた。街は美しい建物がたち並び、ただ散歩するだけでも充分に楽しい。
プラハからは列車で4時間だが、プラハ発のツアーを利用すると片道2時間半くらいで行ける。
ツアーは街のあちこちにある小さなブース、あるいはホテルのフロントでも扱っているので参加しやすい。チェコは駅名など見慣れない文字が多いし発音も難しい。バスなどはあまりに数が多くて旅行者にはちょっと敷居が高いので、ツアー参加がオススメだ。
一日自由時間があったらぜひ行ってみたい、チェコの温泉。
話のネタに、温泉水を飲んでそぞろ歩くのも楽しい。
今晩はブダペスト行きの夜行に乗って、いよいよ温泉大国・ハンガリーへ。
これからはしばらく温泉レポートを書くことになると思うので、お楽しみに!
チェコ
2005年06月17日 12:32
チェコのおみやげがあんまりかわいいので、今日はめずらしくおみやげ特集。
正直言うと今まで購入したモノたちは
・旅で使うためのオリーブ石鹸(ギリシア)
・ちょーかわいいビーズのアクセサリー(フィレンツェ)
・クロアチアの観光ガイドブック(クロアチア)
・冬に重宝しそうなハウスシューズ(スロヴェニア)
・寒くて仕方がないので購入したストール(ウィーン)
で、マルタ、スイスに至っては何も購入していない。
女の子はお買い物大好きじゃないのか!!っとつっこまれそうですが、
何しろ荷物が重くなるし、購買欲もほとんどないのが正直なところ。
そんなクールな私が、チェコに来て購買欲に火が点いてしまった!!!
だって、かわいいんだものーー!!
どのお土産屋さんにも、かわいらしい木のおもちゃや伝統的なマリオネットが売っているのだが、中でも私の心を捉えちゃったのは『MANUFAKTURA』(www.manufaktura.biz)というショップ。。数々の絵タマゴ(色とりどりのペイントがきれい!)、いろんなサイズの藍染(チェコ・スロバキア方面でも伝統的な染め物なんです)、赤ちゃんから大人にも喜ばれそうなシンプルな木のおもちゃなど、チェコの民芸品を集めたお店。
旧市街を中心に何件かお店があるので、プラハを旅行中にきっと目にするはずだ。私の場合、「ここかわいいショップだな」と入ったお店が全てこの『MANUFAKTURA』だった・・・。
どーすんのよ、あと一ヶ月も持ち歩くのか!!
と自分につっこんでみたけど、購買欲には勝てず・・・。
うっかり買っちゃったのは木のおもちゃ(カエルちゃん)、そしてハニーのロウソク。
人形が大好きな母に、例のごとく民族衣装を着たこけしのようなお人形。
ロウソクは、昨日バスで乗り合わせたシティバンクで働いているというフィリピン人に聞いたモノ。匂いもいいし、ロウは残らず全て気化するのだそう。ただのロウソクではなく、蜂の巣の型が押してある薄いシートを何重にも巻いて一本にした、ちょっと凝ったモノなのだ。
大きさの割には軽いので、チェコの後一ヶ月も旅が残っているという私のような人以外にはオススメする。トウモロコシの皮で作った素朴な人形も母に買っていってやりたかったのだが、余りに壊れやすそうなので断念。
また、昨日のフォトページにも紹介したが、チェコの人形劇は子供のためのものではなく、伝統的な芸術作品。専用の劇場もあって、毎晩のように人形劇が開催されている。街のあちこちには魔女や王様など、様々なマリオネットが売られている。
おとぎ話の国の、かわいらしいおもちゃたち。
チェコを訪れたらぜひ、こんな素朴なおもちゃ屋さんめぐりもして欲しい。
チェコ
2005年06月14日 14:29
ウィーンから列車で、いよいよチェコに入国した。
チェコといえば偉大な作曲家、ドボルジャークやスメタナを輩出した地であり、アールヌーヴォー時代の代表画家・ムハ(ミュシャ)の出身地でもある。チェコから先は私にとって未踏の地なので、一体どんな素晴らしいところなのかしら・・・、と心も弾む。
オーストリアとは隣接しているし、同じようなカンジかなと車窓から見ていたら、全く異なった光景が広がっていた。スイスのチューリッヒからオーストリアへ向かう車窓からは、切り立った山々や川が見えていたのだけれど、チェコに入ってからは絵に描いたように平坦で、緑一面の草原が目の前に現れたのだ。
広々とした草原の向こうに数本の木が生えて、その側に赤い屋根の家がぽつんとある。
まるでカレンダーで見た北海道の写真のよう。
これがかの、豊かなるボヘミアの大地!!
そして、その真ん中を流れるのがあのヴルタヴァ(モルダウ)川。
ヨーロッパの他の国とは違い戦災をあまり受けていないので、街はそのまま博物館。おとぎ話に出てくる国が現代にも生き続けている、チェコはそんな国なのだ。
小雨の降る中、そのチェコの中でも最も美しいと言われる街、チェスキー・クルムロフを訪れた。1992年にユネスコ世界遺産に指定された、ヴルタヴァ川のほとりにある小さな城下町である。
街の真ん中には、チェスキー・クルムロフ城がそびえ、ヴルタヴァ川が囲むように蛇行している。小高い丘から見下ろすと、赤い屋根に緑の木々、そしてヴルタヴァ川がにぶく光り、まるで絵そのもの。あの丘の向こうには絶対竜が住んでいるし、お城ではお姫様が王子様の助けを待っているに違いない。そんな想像をしてしまう、童話の世界が広がっている。
お城だけでなく、街のあちこちにルネッサンス時代のフレスコ画を見ることが出来るし、石畳の続く街にはかわいらしいお土産屋さんやカフェが軒を連ねているので、ぶらぶらと歩いているだけでも楽しい。
時々降る小雨によって辺りは薄暗く、どことなく不気味な雰囲気も加わって、お城のあたりは中世の時代そのもの。一時間程度の城内見学ツアーに参加すると、当時の暮らしぶりも拝見できる。
プラハからは約3時間。公共の列車やバスだと接続が悪かったり便数が少なかったりでちょっと大変なので、プラハ市内から出ている1日ツアーに参加すると良いかも知れない。
チェコ
2005年06月13日 11:43
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