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ギリシア人の喫煙に辟易している。
いまどき禁煙エリアがないとは信じられない。あまりのたばこの匂いと煙に、頭が痛くなるし、
気持ち悪くて胃が何も受け付けない。
フェリーに乗ったあたりから「アレ??」と思った。パブリックスペースのどこでも喫煙している人がいる。気持ちが悪いので甲板ですごそうと思っても、風がとても強いのでとてもいられない。
すごせるところはサロンなど、パブリックスペースしかないのだ。
今、こうして日記を書きつつバスを待っている間にも、カフェの各テーブルからは白い煙があがっている。隣も後ろも遠慮なし。禁煙だったのは、飛行機に乗っている間だけ。さすがにバスの車内ではたばこを吸っている人はいないな・・・、と思ったら運転手が喫煙しながらドライブしてる!!
ギリシアって、喫煙大国だったのだ。
あと、残念なことに排気ガスがスゴイ。アテネ周辺が光化学スモックで常に問題になっているのは有名だが、すばらしい景観のロドス島も、緑豊かなクレタ島もこれがひどいのだ・・・。
ロドスの旧市街は城壁で囲まれていることも手伝って、排気ガスがこもりがち。城壁がガスで黒くなるのではないかと心配してしまうが、そんなのお構いなし。せっかく満ち足りた気持ちで散策しても、これでは雰囲気が壊されてしまう。
美しい景観と荘厳な遺跡を期待している私としては、この点はいただけない。
せめて禁煙席、作ろうよ・・・。
ギリシア
2005年04月20日 23:00
コメントをくださっている皆様、本当にありがとうございます!!
これが楽しみで毎日原稿を書いているようなモノで・・・(^^
本当に勇気づけられます。
現地から日本語の書き込みに不自由しているので、
みなさんのコメントにお答えできず、本当に残念です。
もう少し落ち着いて環境が良くなったら、
直接マシンをつなげたいと思っていますので、
それまでお待ち下さいね!!
何しろ安宿ばかり、電話回線などないのですよ・・・。
うっかり「今日はもう疲れたからいいかな・・・」なんて思っちゃうのですが、
読んでくれている人がいることを励みに、がんばります!!
これからも応援、ヨロシクお願いします★
ギリシア
2005年04月20日 22:39
街角でふと見つけた、一枚の絵はがきに目を奪われた。
小さな島が写っているだけの写真だが、その島全体が城壁で覆われ、まるで海に浮かぶ城塞のようだ。きっとベネツィアがクレタを植民地にしていた時代のモノに違いない・・・、そう思った。
ここはどこだろうと思い聞いてみると、「スピナロンガ」だという。行き方を尋ねると、ロドスからのフェリーが着岸した、あの坂道のアギオス・ニコラオスからエルンダという町まで行き、そこから小舟で行くのだという。再びあのアギオス・ニコラオスへ行くのは不本意だったが、あの絵はがきが忘れられず行くことを決めた。
スピナロンガへの道のりは、途中でマリア遺跡に寄ったり、バスの下車が上手くいかなかったりで結構大変だったのだが、スピナロンガへの船着き場がある港町、エルンダには何とか13:00前に到着した。
なるほど、湾の中州のようなカンジで、小さな島がぽっかりと浮かんでいる。小型ボートで約20分。ようやく絵はがきの島へと上陸した。
遺跡は、すばらしいものだった。
ここを押さえられては、敵は内側の港には入ってこれまい。完璧な天然の城塞だ。島はぐるりと無駄のない城壁で囲まれ、内側の廃墟には花が咲き乱れていた。島の東側は断崖絶壁、その上にがっちりとした城壁が作られ、島の西側にはかわいらしい町が、そして南側の静かな入り江には港が作られている。
あの海峡の向こうからオスマントルコ軍がやってきたのだろうが。城壁は16-17世紀に建てられたとのことなので、対トルコをねらって作られたに違いない。手元に資料が何もないのであくまでも私の推測に過ぎないけれど。日本に帰国したら調べてみたい。
ついこの間まで人が住んでいたような廃墟に、色とりどりの花が咲く。周りの海の色もとびっきり美しいので、マイナーだけどぜひ行って欲しい、そんな所だ。おとぎの国を散歩しているような気分になれる、すばらしい遺跡だった。
ギリシア
2005年04月19日 22:10
クノッソスは長い間、伝説の迷宮として語られているに過ぎなかった。神話によるとクレタのミノス王がミノタウロス(ミノス王の妃と牡牛の間に生まれた半獣)を閉じ込めるために作ったのが、迷宮ラビュリントス。しかしそれが単なる神話はなく、実在した宮殿だったことが、20世紀になってから考古学者アーサー・エヴァンスの手で明らかになる。
この迷宮を作ったとされるエダイダロスは、その秘密保持のため共に迷宮に閉じこめられ、その子共はロウで羽根を作り逃げだそうとするが、熱で溶けてしまった・・・。私たちにもなじみ深い、イカロスのことだ。
その、伝説の迷宮へ行った。
遺跡を見ているだけでは当時の様子を想像するのが難しいかも知れないが、考古学博物館の復元模型をみると、その様子がよく分かる。まさにラビリンス、巨大で複雑な建造物が、はるか3700年もの昔この地に作られ、多くの人々が暮らしていたのだ。
宮殿は神殿として機能していた西側と、王宮として機能していた東側とに分かれている。数多くの部屋、倉庫、神殿の跡に圧倒されるが、中でも興味深いのは女王の間。かわいらしいイルカと明るい色彩に、太古の女性の繊細さをかいま見ることが出来る。
ここにかつて王や女王がいて、多くの人々が牡牛を神とあがめ、独自の高度な文明を花咲かせていた。3700年前もの昔でも、人々は私たちと同じように笑ったり怒ったり、恋をしたりしたのだろう。人間の営みは今も昔も変わらない。どんな会話をしたのだろう、どんなことで悩んだのだろう・・・。3700年前の人々の様子を思い描きながら、たっぷりと早朝の散策を楽しんだ。
ギリシア
2005年04月18日 23:04
ようやくクレタ島へとたどり着いた私。
13時間以上の船旅は、キャビンも押さえていたおかげで思ったよりも快適だった。船はセント・ニコラオス港に着岸したが、私はこの日の内にイラクリオンに行きたかったので、重い荷物を担ぎ、バス停へと向かった。
セント・ニコラオスの情報が何もないので、途中土産屋の主人にバス停への行き方を尋ねると、「ここからはかなりあるよ。ほら、あの丘の上なんだ」とのこと。ひえ~・・・。
なぜ港からバス停がこんなにも遠いのだろう。彼の言ったとおり、本当にすごい坂道が私を待っていた。ひっくり返りそうになりながら、足を一歩一歩踏み出すが、坂の途中で泣きそうになる。まだ半分も登っていない・・・。
どうしよう、タクシーに乗っちゃおうかな。でも距離的にはあと1kmもないに違いない・・・。そう思い、坂の上を目指し、再び歩き始めた。この坂を制覇できたら、これからの道中、泣きそうなことがあっても、耐えられそうだったから。
よいしょ、よいしょ。
何とか登り切り、今来た道を振り返ると、夕日に煌めくセント・ニコラオスの町が見えた。
やればできる。
一歩一歩、ゴールを目指してがんばろう、そう思った。
ギリシア
2005年04月17日 20:44
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