九州最高峰の宮之浦岳をはじめ、周囲わずか130キロ程の島には1千メートルを越える山がなんと40座以上もある。
洋上に浮かぶこの島は空から見ればきっと洗面器を逆さにした様に見えるのだろう。
しかしこうした地形が 『ひと月に35日雨が降る』と言われる特異な気象を生み、またそれが屋久杉をはじめ日本の自然が凝縮されたような、亜熱帯から亜寒帯まで多種多様な動植物が見られる独自の生態系を育んできたのだと思う。
人口と鹿の数がほぼ一緒で、あまりにも有名になった屋久島。
僕が屋久島に行ったときに楽しんでいる事をそのままお伝えしたいと思う。
有名な縄文杉登山や白谷雲水峡の紹介は今回省略させていただくが、登山の場合は天候も安定する10月から11月までがベストシーズン。
ちょっと時期から外れますが 『ウミガメの産卵』の見学はぜひお勧めしたい。
夜間のプログラムで、晴れていれば満天の星空の下、新たな命が生まれる瞬間を間近に見ることができる感動の体験。
産卵が見られるのは5月下旬から7月で、8月には子ガメの旅立ちが始まる。
『がんばって行くんだよ~』と声をだして応援したくなるシーンだ。
そしてウミガメもやってくるこの美しい海を満喫するなら、スノーケリングやカヤックがお勧め。
海中では珊瑚や可愛らしいクマノミをはじめいろんな魚が見られ、さすがに世界有数の魚種を誇っている海というだけはある。
この豊かな海を育んでいるのが、島から流れ込む沢や川の水。
そう、島には無数の沢が流れているが、その殆どはそのまま飲めるほど綺麗な水なのだ!
そんな屋久島の清水を体中で体験できるのが沢登り。
透明度抜群な瑪瑙色の水の中を歩き、滝を登り滝壷で泳いだりと、スリルもあるがまさに水と森とマイナスイオンのパワーを堪能できるアクテビティ。
もちろんベテランのガイドが案内するので初めての方も安心して参加できる。
こうしたいろんな体験をしてみると、屋久島の森が水を守りこの豊かな海を育んでいるんだという繋がりが見えてくる。
勿論、人もその恩恵を受けているのは言うまでもなく、食に関して言えば島の水で作る料理はなんでも美味しい。
特に僕が好んで食べるもので、トビウオの唐揚やゴマ鯖から作られる屋久島名産の 『さばぶし』はぜひお勧めしたい一品だ。
さばぶしには『枯節』と『生節』の2種類があるが、生節を削りわさび醤油やマヨネーズで味付けしたら、それだけでご飯が何杯も食べられるし、丁度今頃は一本釣りで釣った後に直ぐにしめる『首折れサバ』が旬な頃なので、この刺身を酒の肴にしたらもう何も言うことはない!
酒といえば屋久島は焼酎造りが盛んで、焼酎川という川まで流れている程。
一度この川の水を飲んだことがあるが、普通の川の水であったことは言うまでもない。
興味があれば川に架かる橋の道端に、焼酎川という名前のバス停があるので、これを目印に行くのがいい。
さて話をもどして、最近では『三岳』という焼酎が有名で、地元でもなかなか手に入りにくいと聞く。
もちろん島の焼酎は何でも美味しいが、これはきっと水の影響が大きいと思う。
屋久島の水はミネラル分を殆ど含まない超軟水で知られているが、この水が食べ物や焼酎など、それぞれの素材の持つ旨味を最大限に引出してくれる。
思いつくままにいろいろと書いてしまいましたが、海がめ観察以外はまだまだ十分に楽しめるので、この秋はぜひ屋久島の自然と食を身体全体で体感していただきたい!
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●情報提供者
(株)ウェブトラベル トラベルパートナー「細谷 健一」
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白神山地は青森県から秋田県にかけて広がる総面積13万ヘクタールの山岳地帯。世界でも最大級のブナ原生林が広がる手付かずの貴重な自然です。
ブナの原生林は、貴重な動植物が分布する極めて価値の高い生態系を有する地域と認められ、 1993年12月日本初の世界遺産(自然遺産)に登録されました。
今回、ゴールデンウィークの5/3に訪れましたが、今年は例年以上の大雪と寒波でまだ残雪が残り、ブナ原生林の奥まではいけなかったので、観光客にも人気の手軽に楽しめる十二湖散策にでかけました。
国道101号線を海岸沿いを走る車窓で有名なJR五能線と一緒に走っていくと、「十二湖駅」に到着。
ここからいよいよ白神山地に入っていきます。
日本キャニオンと呼ばれる渓谷を見ながら登っていくとボートの貸し出しもしている王池に到着。東湖盆と西湖盆の二つの池によって形成されている緑豊かな美しい湖です。
しばらくいくと十二湖ビジターセンターに到着。白神山地のビデオや展示物、十二湖散策のマップが手に入ります。
そのまま車両進入禁止看板までいくと有料駐車場。一台1000円とられるので駐車場代をうかせたいな~と思う方は十二湖ビジターセンターに車をとめて歩くなどしてもいいかも?路駐している車もたくさんありました。
駐車場から鶏頭場の池のほとりを歩きます。うっそうと茂るブナやミズナラなど、広葉樹の深い原生林に囲まれた迫力たっぷりの池。
そして、いよいよ十二湖の代名詞ともいえる青池へ。面積約975㎡、最大深度9mと十二湖の中では割合小さいほうですが、倒れたブナや遊泳する小魚がすけてみえ 、「青インクを流し込んだような」と形容されるその美しい青の秘密は現代科学でも解明できず、人々を神秘と幻想の世界へと導いてくれます。
美しい青池を見ながら階段をのぼるとブナの原生林に出会えます。
このまままっすぐいくと、滝壺の池を通過して、車が通ってきた道に出ることができ、国道を下っていくと十二湖ビジターセンターにつきます。
国道に到着して、ビジターセンターに行く途中、落口の池の前に十二湖庵があります。ペットボトルを片手に水を汲んでいる人たちの横で早速、手を入れてみると雪解け水が冷たく気持ちがいい。
水のみ場の横には庵というだけあってお茶を飲めるスペースがあります。
なんと、 無料。中から女性の方が出てきて、秋田名物の「もろこし」を茶菓子にこの名水でたてたお抹茶をいただくことができます。なんとも太っ腹。
水のせせらぎを見ながら、目の前には緑濃い池。絶好のポイントです。
今回はほとんど車で回ってしまいましたが、この他、徒歩でしかいけない池もあったのでゆっくり時間をかけて回るのもいいかもしれません。
車がない方は リゾートしらかみ利用がおすすめ。
JR五能線をゆくリゾート列車ですが、ここの車窓は鉄道ファンの中でも有名。雄大な日本海を見ながら世界遺産白神山地を目指す。そして、帰りは海に沈む真っ赤な夕陽に酔いしれる・・・
十二湖散策へも駅からバスが出ているのでマイカーがなくても充分楽しめます。
以前、 カップルでリゾート特集を書いていたのですが、その続き?を数週間にわたって掲載していきます!
◆小浜島にある老舗リゾート”はいむるぶし”別館@新城島(パナリ)◆
一度は泊まって見たい!と思っている場所。
それは、小浜島にある老舗のリゾート”はいむるぶし”の別館@新城島(パナリ)
パナリはほぼ無人島・・・
というのは、集落は残っているので、季節のいい時期やお祭りの時には人が戻ってくるのですが、何とその島にはいむるぶしの別館があるのです。
ここについては、
「もうクローズしている」
「施設を開けるには、スタッフが何人も必要になるため、最低1晩50万だ」
など色々とウワサされているのですが、実際泊ったという人がいないため、情報は定かではありません。
しかし、八重山一キレイではないかと思われる海に囲まれて、野生の孔雀が見られるジャングルの中、ひっそりとたたずんでいるその姿は、
「とにかく一度は泊ってみたい!」
と思わせる何かがあります。
こんなところで満天の星空を見ながら二人っきりで泊るなんて、最高の贅沢だと思いませんか!?
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●情報提供者
(株)ウェブトラベル トラベルパートナー「横川 仁美」
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山の手線 「日暮里駅」。
東京に何年と住んでいるのに一度も降りたことがない。
この桜の季節、日暮里駅すぐの谷中霊園に 「桜並木」があるという情報を得た。
そして、日暮里というと・・・
以前ブログに書いた 「羽二重団子」がある!
桜をめでながら団子もいいかな~ということで行ってみる。
ブログに紹介されていたように駅から徒歩5分にこんな日本情緒たっぷり残したお団子やがあるなんて!といった感じ。
店内に入ると目の前に広がる日本庭園・・・
実は桜の季節と重なったせいか、満席。しかも、かなりの待ち時間で名物の団子を食することができませんでした・・・
文政二年創業という老舗だんご屋・・・いつかまたリベンジです!
日暮里駅まで戻り陸橋を渡って左手の階段を登ると天王寺に着く。 幸田露伴の小説「五重塔」のモデルとなった寺ではじまりは日蓮宗の感応寺という巨刹。後に天台宗に改宗し天王寺となる。
「五重塔」のモデルとなった塔は残念ながら昭和32年に放人心中によって焼失。
境内内右手奥には桜の木が一本ある。
閑静な庭にひときわ華やかに咲く桜の木が人々の目を奪っていた。
さほど混雑もしていなく庭を眺めながら縁側に座ることもできるのでのんびり都会の喧騒を忘れることができる。
それにしても、小説の舞台にもなった高さ34メートルの優美な塔。上野にある寛永寺の五重塔と並んで「江戸の記憶」として親しまれてきただけにその姿を見れないのは惜しい。
天王寺を出ると目の前に広がるのが谷中霊園の中央にある桜並木。
谷中霊園は面積10万㎡、約6500基の墓碑がある東京都の共同墓地。
静寂を楽しみながら桜並木を楽しめるのかな~と思ったのですが桜の下にはたくさんの花見客。
お酒を片手にわいわいがやがや楽しそうに宴会をしている姿が。歩けないほど混雑をしているわけではないので桜は充分楽しめる。
谷中霊園には数々の著名人が眠っている。渋沢栄一、鳩山一郎・・・
その中でも大政奉還で有名な徳川15代将軍慶喜の墓は乙10号を入ったところにある。小さい看板がところどころにあるもちょっとわかりづらい。墓内には八重桜が植えられており、もう少し時期をずらすと見頃。
現在80もの寺院がある谷中は江戸時代には約100ヶ寺あったといい、昔から寺巡りをする散策の街として親しまれていた。
今回は桜を歩くということで、寺巡りはせず、谷中霊園をぬけ 「東叡山 寛永寺」に向う。
元和八年、徳川幕府2代将軍秀忠が、上野の地を天台宗の僧天海に寄進したことから寛永寺の歴史は始まる。
明治維新の際の上野戦争までは上野公園をはじめその周辺にも堂塔伽藍や子院が並ぶ巨刹であったが、戦争で大半が炎上し、その後縮小され、江戸時代の10分の一の規模で現在に至る。
時代を物語る濃い茶色い境内のそばに咲く桜はひときわ可憐に咲いている。
寛永寺から東京国立博物館、東京都美術館、東京芸術大学をぬけると上野公園入口に。
噴水のあるとおりをぬけると 「さくら通り」と称される両側に蔓延と咲く桜の通りへ。
東京でも屈指の桜の名所といわれるだけあり、狭い通路の両側は宴会席が設けられ、その狭まった通りを人がもみくちゃになりながら抜けていく。
上野駅近くの西郷隆盛像の前につくとやっとほっと一息。
この辺りに桜の木はないが、終着駅についたような感じがした。
西郷隆盛像は高台に立ってあり、上野駅周辺を一望できる。
桜並木もすごい人だったが、「アメヤ横丁」に入る人も押しくら饅頭のように人が次から次へと入っていく。
静かな下町情緒から活気ある江戸の街へ・・・
桜をめでながら楽しめる東京の散歩コースだ。
桜の季節でなくても見所が満載なので時間があるときに立ち寄りたいお気に入りの道になった。
観光客が少なくなる冬の日光は、のんびりするにはもってこいの時期。
もちろん寒い! しかし、その分空気は澄み、空の青と雪の白、そして氷はクリスタルの輝き・・・。
◆華厳の滝◆
年によっては水量が極端に減ってしまうこともあるが、今年の滝は寒さも手伝って、雪と氷に彩られ始めていた。一番気温の下がる2月頃には、落差97mの滝のほとんどが氷る姿も見られるかもしれない。今から楽しみだ。エレベーターで滝壺近くまで降りられるが、この写真は右手の通路を進んだ先の無料観瀑台からのもの。ここからでも迫力十分!
バス停:中禅寺温泉ターミナル
駐車場:華厳の滝駐車場(普通車310円/1回:何時間でもということなので、ここに駐車して中禅寺湖畔まで歩いてみてはいかが?)
◆竜頭の滝◆
紅葉シーズンなどでの有名なアングルは、滝壺側から滝を見上げる形だが、冬の時期は滝上からの眺めをおすすめする。
手前に雪の下を流れる澄んだ水の流れ、そのはるか遠くには中禅寺湖を見渡すことができる絶好のポイントだ。
バス停:滝上駐車場:滝上バス停近くに無料駐車場あり
◆湯滝◆
この中で一番滝壺近くに観瀑台があり、その迫力を間近に感じることができる。雪をかぶった周りの木々の間を、最大幅25mとなって流れ落ちる水音は、周りの静寂をより際立たせる。
バス停:湯滝入り口
駐車場:湯滝駐車場(冬季無料)
ただし、道路から滝に向かってだいぶ下っていくので、冬タイヤ、または、チェーンの用意をお忘れなく!
《追加情報》
冷えた身体を温めるには、日帰り温泉がおすすめ。奥日光の温泉は、にごった硫黄泉で、これにつかれば心も身体もホカホカ間違いなし!
◆ 「日光レークサイドホテル「湖畔の湯」は、中禅寺温泉ターミナルからでも徒歩の距離。
◆ 中禅寺金谷ホテル 温泉露天風呂「空ぶろ」は、中禅寺金谷ホテル前バス停下車
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●情報提供者
(株)ウェブトラベル トラベルパートナー「山本 サユミ」
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