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さまざまな切り口で紡ぐ、旅にまつわるエトセトラ。本、映画、出会い……、旅にはストーリーがつきもの。旅にまつわるストーリーをご紹介します。

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旅行と恋愛
ブローニュの森で

ルーブル美術館
キッチンに行くと朝食のカフェラッテとフランスパンが用意されていた。二人でほおばる。
あれだけ、歩いたらさすがにおなかも減る。

彼:「今日は何時に行く?」
私:「日本行きの航空券を調べないといけないから街中で待ち合わせでもいい?ルーブル美術館のあの三角のガラス張り知ってる?あそこの前に2時とかでいい?」

彼:「寝る時間あるの?」
私:「2時間も寝れば大丈夫」

彼はひどく眠いらしい。カフェラッテを半分残して自分の部屋に向かった。
私は眠れそうもない。私の部屋は玄関のすぐ近く。さらに、ベッドが入り口ということもあってこの時間、人の出入りで眠ることなんてできないだろう。
とりあえず、シャワーを浴び、着替える。やはり、周りを見ると寝むれる環境ではない。8人部屋にはオランダ人、アメリカ人、カナダ人などさまざまな国籍の人が入り乱れている。

結局、出かけることにした。実はあと5日後には必ず帰国しなければいけなかった。
祖父とメキシコに行く約束をしていて、5日後の成田発の航空券をもう買ってあったのだ。
旅行会社に行くことにした。何件かまわってみると値段はそんなに変わりはない。
ただ、チケットが明日しかもう空いている席がないというのだ。まだ、パリで見てないところがたくさんあり、あと3日はいたかった。明日ということは今日しかもう観光はできない。だけど、このチケットを買わないと祖父とメキシコにいけなくなってしまう。私は、明日発の日本行きのチケットを購入した。

2時にルーブル美術館の前に行く。彼はもう来ていた。

彼:「ちゃんと寝た?」
私:「ううん。あれからすぐに出かけたの。だから寝てない。」
彼:「そっか・・・とりあえずマルモッタン行こうか」

今日は地下鉄に乗る。M9ラインLa Muette駅を降り、地上へあがる。パリからさほど離れていないのに緑がまわりを覆い尽くしている。おしゃれなレストランが道路沿いにたくさんあった。テラスで食事してる人の姿があちらこちらに見える。

マルモッタン美術館
マルモッタン美術館はすごくすいていた。すぐにモネの作品が展示してある地下1階へ。
二人で、早速「日の出」を見る。

やっぱり、キレイだな。ベネツィアで見た朝日と同じだ。あの朝もやのなかに真っ赤な太陽があがっていく様子。この絵の中にそのまま入ってる。

「キレイだな。この絵のなんともいえない描写がすごく好き」
彼はボソッとつぶやいた。私も同じことを考えていた。

マルモッタン美術館をあとにした、私たちは公園を少し散歩した。3時間ちかく美術館にいたので日はもうだいぶかたむいていた。

「明日は予定ある?」
「明日、日本に帰ることになったの。チケットが取れたから」

急に無言になった。しばらく何も言わない。
彼が私に興味を抱いてるのは昨日からうすうす気づいていた。でも、旅先でのほんの気まぐれ、年上の女性に単に憧れてるだけと思っていた。私自身、少年と呼んでいたくらいなので、恋愛対象ではまったくなかった。

「また、ブローニュの森にこれるかな?」

やっとしゃべってくれた。

「そうだね。また来たいね」

このときは社交辞令でこう答えるしかなかった。
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category旅行と恋愛  time2005年12月05日 16:36

旅行と癒し
山麓の秋でポレポレ

五色沼より望む姥ヶ岳
五色沼より望む姥ヶ岳(右に月山、左に湯殿山があります)

山形県のほぼ中央に聳える「月山(がっさん)」。山頂からは山形市など内陸の盆地のほか、その反対側に広がる庄内平野と日本海、そして鳥海山から蔵王・吾妻・朝日連峰といった山形を取囲む山々までも一望できる。山岳信仰では出羽三山の主峰として「死を司る山」とされているが、山麓に広がる広大なブナの森は、数々の生き物たちを育む生命の森でもある。

今年は忙しくてなかなか行く事ができなかったが、今日は久しぶりに月山山麓のブナの森を歩いてきた。

月山の湧き水 湯殿山が源流

ブナの実


今年はブナの実が大豊作です。これでクマも里には下りて来ません。
クッキーの材料にしたり、フライパンで炒ってビールのおつまみにします。




ポレポレ
ペンション「月山ポレポレファーム」
いつもお世話になっています。
アフリカのスワヒリ語で「のんびり」という意味。ここの主人の奥山さんが世界中を放浪した後に開いたペンションで、もう20数年になります。

今年は寒暖の差があまりなかったせいか、赤色が少ないような気がします。黄色が主流の月山山麓の紅葉でした。
雪が降ったらスノーシューやクロカンスキーでブナ林へ行ってきます。
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category旅行と癒し  time2005年12月02日 14:49

旅行と宿
世界最南端!ウシュアイアの故郷「上野亭」

ウシュアイア
アルゼンチンのウシュアイアは、南米最南端の町。

チリのサンチアゴから約5ヶ月、寄り道に寄り道を重ねて、ようやくたどり着いた。
「ついに来た・・・」ウシュアイアの海が見えてきた時、目頭が熱くなった。そして、ウシュアイア唯一の日本人宿「上野亭」でホッと安らぎ、まるで自分の家に帰ったかのように寛いだ。

長い間、アルゼンチンの荒野ばかり見てきたせいか、山と海に囲まれた港町ウシュアイアの風景は、地元神戸を思い起こさせ、とても懐かしく感じる。

町の雰囲気は、「最果て」のイメージとは程遠い。
冬は雪に覆われるが、夏のウシュアイアは思った以上に賑わっている。南極クルーズの船が、この町から出ているからである。
ウシュアイアから船に乗れば、1週間から2週間のクルーズで、
あの「白い世界・南極大陸」へ行けてしまうのだ。

宿では、南極帰りの人達の話をたくさん聞くことが出来た。
「南極クルーズ」、それはもう「感動の日々」だったそうだ。
ペンギン達が寄って来て、かわいくてしょうがないとか、
南極を見てしまうと、他のどんな大自然を見ても物足りないとか・・・。

上野亭
世界最南端の日本人宿「上野亭」は、アルゼンチン・ウシュアイアの山の麓にある。
正式名称は「上野山荘」。またの名を「上野大学」。

ここは長期旅行者、特に自転車やバイクでの旅行者に有名。
自転車やバイクで南米を旅する人は皆、ウシュアイア「上野亭」を目指す、と言っても過言ではない。

上野夫妻は、もともと宿をやっていたわけではなかったが、ある日、寝場所に困った日本人旅行者が、警察に紹介されてやって来たのだ。これがきっかけで旅行者を受け入れるようになり、おじさんが亡くなった今でも、多くの旅人達が集まってくる。
私達も、もう80を過ぎた上野のおばさんに元気をもらった。

上野夫妻は、日本人がまだ自由に海外旅行ができなかった時代に、移民としてアルゼンチンにやってきたそうだ。
その後アルゼンチン各地を転々とし、最後に落ち着いたのがこの町、南米最南端のウシュアイアだったのだ。
海と山に囲まれた港町、ウシュアイアの風景を見ていると、神戸出身のおじさんが、ここを選んだのも分かるような気がする。

いつか、南極行きを兼ねて、ウシュアイアの故郷「上野亭」をまた訪ねたいと思う。
その時までは、おばさん、元気で居て下さい!

カニ
「上野亭」では、こんな美味しい思いもできるのだ。
長く滞在していると、カニの他、ウニ、マスなどに巡り合う事もできる。

「ウシュアイアのウニ」は、今まで味わったことがないような、
ふわふわで甘~くて、とろけそうな味わい!



五右衛門風呂
上野亭の名物「五右衛門風呂」は、100年前のドラム缶でできているそうだ。
あったか~いお湯につかると、長旅の疲れも吹っ飛んだ。
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上野亭
AYELEN 126, BARRIO LOS MORROS, USHUAIA
1泊12ペソ(2004年現在)。自炊可。ドミトリー。
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●情報提供者
(株)ウェブトラベル トラベルパートナー「深山 哲夫」
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category旅行と宿  time2005年11月25日 15:55

旅行と買い物
ポルトガルの鳥

ポルトガルの鳥
雑貨屋さんの窓辺から毎朝朝日を眺めていたのでしょうか?

鮮やかな色彩、賑やかな雑貨たちの中で静かに外を向いている横顔が、返って目を引いたアイテムです。






ポルトガルの鳥
ポルトガルと言えばこちらの黒いニワトリですよね。

でも、ボールペンからキーホルダー、そしてピンまで、どのお店に入ってもこのニワトリが所狭しと溢れ返っている様には、少々胃もたれ気味…。


そんなとき、天井近くにディスプレイされていたこの鳥を見つけた時には、なんてシンプルで「らしいんだ」と思ったほどです。




ポルトガルの素朴なお菓子と言うか、何だかサブレ風で可愛いでしょ?


■注■サブレの語源は、“砂”という意味の【Sable:サーブル(仏語)】。サクサクとした食感、ホロホロと崩れるような歯ごたえが特徴で、ノルマンディ地方のサブレシューサルトで 作られたのが始まりと言われています。

エッグスタンド
それでも何かピンとくるものがないなぁ…なんて思っていたところ、ふらりと入った地元の雑貨屋さんで出合ったのがこのエッグスタンドでした。

バラして持ち帰ったのですが、これって、結構重たい・・・。

…で、普段はシンプルにそのまま飾っているのですが、クリスマスシーズンになると、こんな風にアレンジして日の目を見せてあげることにしています。

今年は一足早くお披露目となりました。

        ◇◆◇

酉年のトリを飾って頂くべく、メインに据えてディスプレイしてみようと思います。
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●情報提供者
(株)ウェブトラベル トラベルパートナー「渥美 寿美」
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category旅行と買い物  time2005年11月24日 10:59

旅行と食
鹿児島・枕崎の芋焼酎蔵「明治蔵」

鹿児島・枕崎の芋焼酎蔵「明治蔵」
芋焼酎「さつま白波」でおなじみ、薩摩酒造の蔵です。内部を見学できるようになっていて、中に入ると芋の醗酵する匂いがたち込めて、一杯やりたくなります。

薩摩酒造で焼酎を甕壷で作っているのはここだけで、一見の価値あり。売店では試飲コーナーがありますが、運転手の方は我慢しましょう。
代わりに、ここだけでしか買えない限定焼酎をお土産に買って、ウチに帰ってからの楽しみにしましょう。

明治蔵に「花渡川ビアハウス」が併設されていて、さつまいもで作られた地ビールが楽しめます。

明治蔵
全国に流通している「さつま白波」。
これはじつは販売地域により味わいが微妙に違っています。鹿児島で販売されている「さつま白波」は、芋の香りが強烈です。

焼酎ブームも落ち着いてきましたが、やはり地元で愛されている焼酎は格別。この味わいがタマラン。


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【明治蔵 薩摩酒造】
所在地 : 鹿児島県枕崎市 立神本町26番地
交通 : JR指宿枕崎線枕崎駅からクルマで約5分。
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●情報提供者
(株)ウェブトラベル トラベルパートナー「谷本 慎一」
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category旅行と食  time2005年11月18日 15:04

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