シルクロードの見所
大雁塔<慈恩寺> 西安
慈恩寺は648年、唐の三代高宗が母である文徳皇后を供養するために建立した仏教寺院。その名は 「慈愛深い母の恩徳を追慕する」という意味で名づけられた。
唐代時代の慈恩寺は大仏殿や大殿など9つの院などで構成され、現在の7倍以上もの敷地面積があったが、戦乱に巻き込まれ、大雁塔だけになった。
大雁塔はその境内にあり、『西遊記』で知られる玄奘三蔵がインドから帰国後、天竺から持ち帰った75部1335巻サンスクリット語の仏典の保存と翻訳のために建てられた。創建当時はインド様式の五重仏塔だったが、修復が繰り返し行われ、現在の姿になる。
大雁塔の南側入口に玄奘三蔵の偉業を讃えた唐の高宗碑文もある。
高さ64m、7層で、最上階からは西安市内の眺望が楽しめる。大雄宝殿の脇を進んでいくと大雁塔の登り口があり、最上階まで螺旋階段が続くこと全部で248段。入場料20元を払って中に入ると、階段は幅が狭く先がつかえてなかなか前に進めない。登りきるのに約4分くらいかかってしまう。
頂上からはシルクロードを一望できるが、西安の排気ガスの中、少し、かすんで見えるのが残念だった。
シルクロードの見所
2005年08月04日 15:50
yukinko
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