シルクロードの見所
莫高窟 96窟・130窟 <敦煌>
●96窟●
大仏殿とよばれる43mの大建築の中にあるのが莫高窟のシンボルとなっているこの96窟。砂の壁に朱色の9層の楼閣がとてもよく映える。楼閣の中には高さ35.5m、幅12.5mの弥勒大仏がある。
中に入ると胴より下しか見えない。それほど大きいのだ。顔を見ようとすると首を思いっきり後ろに曲げないと上まで見ることができない。
中国で5番目に大きいこの大仏はもともと唐代に山を削り泥をかぶせて色をほどこしたもの。何度も修復を重ねたためか真っ白な顔に真っ赤な口紅をさした唇だけが歴史を感じさせないが、全体的には唐代の仏像建築の面影を残す。
●130窟●
こちらも唐代の様式そのままの仏像。高さ29mで中国で2番目に大きい仏像である。大仏は顔だけで7mもあり、96窟の修復の繰り返しとは違い、この弥勒大仏は右手の修復のみでほぼ全体的に唐代のまま現存されている。
ここは莫高窟最大の壁画があることでも有名。大仏の両脇に高さ15mの巨大な菩薩像が描かれている。上部には飛天が舞っていて、これも莫高窟最大の飛天像である。
壁の下側にもたくさんの素晴らしい壁画が描かれており、見所満載。
ここは大仏の顔の高さまで登ることができ正面から拝むことができるが、ガイドツアーに参加していると最初から顔まで登りたいと申請しないかぎり登る時間はない。壁画の鑑賞などがあるので人でにぎわっている。
シルクロードの見所
2005年06月30日 10:33
yukinko
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