シルクロードの見所
中国のスイス 天池 <ウルムチ>
ウルムチ市内から北東に約90km、車で約2時間でいける中国のスイスと呼ばれている「天池」。
モンゴル語で「聖なる山」を意味する「ボゴダ峰」(標高5445m)の中腹、標高1980m地点にある湖で、南北、約3400m。最大幅は約1500mの大きな半月型(ひょうたん型?)の湖。山からの雪解け水の影響で季節により面積が変わる。
夏は20分ほどかけて湖を回る遊覧船も運航される。冬は湖が凍ってしまうので運休。写真は4月下旬。まだ、湖は凍っていました。
ここは「穆天子伝」西王母と周の穆王(ぼくおう)が出会った場所と記されており、著名な景勝地として知られていた。
ウルムチの市外を出るとあっという間に荒涼とした景色になり、山が近づくにつれ、緑が増えてくる。山水が流れる渓流沿いのくねくねした、まるでいろは坂のような道をバスはひたすら上り続ける。
森というより草原のような山道の通り沿いにはカザフ族のゲルがあちこちに見え隠れする。地元の少数民族の人々がスコップを片手に作業をしている風景を車窓から見ることもできる。
湖畔の駐車場が終点。そこから徒歩、もしくはミニカーで移動することになる。天池ミニバスで2分ほど登るとそこには万年雪をたたえたボゴダ峰。目の前には太陽に反射し、深い青色をした天池を望むことができる。
ここの自然景勝地は自由気ままに散策することもできるが、もうひとつの楽しみ「乗馬」がある。ここの一帯は遊牧民族「カザフ族」の住居エリアで彼らが馬を貸している。写真撮影をしていると何人もの人に話しかけられる。ここで注意が必要なのは値段交渉。基本は1-2時間馬に乗り湖畔を走る。少し上にある、カザフ族の「ゲル」を訪問したり、丘の上から天池を望んだりする。相場は大体、1時間:30-40元といったところ。
なお、ここのゲルには宿泊も可能。朝夕の天池の景色を堪能できるのはここに宿泊した人だけ。思いっきり堪能したい!と思われる方は遊牧民の生活を体験でき、かつ、カザフ族の食生活も経験することができるので試してみるのもいいかもしれません。
また、カザフの人たちはとっても気さく。写真をとってもいいですか?というと笑顔で応対してくれる。デジカメでとった場合はその写真を見せてあげると喜ばれます。
写真は観光客相手に乗馬をすすめてきた親子です。
シルクロードの見所
2005年05月18日 11:30
yukinko
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