シルクロードの見所
莫高窟 257窟・275窟 <敦煌>
●257窟●
←写真はイメージ写真なのでここの窟ではないです。
九色の鹿物語で有名な窟。入って西側の向かって左側から始まり、すぐ右側に向かい、最後は中央で終わりを迎えるという構図になっている。
九色の鹿王は、この血を飲むと不老不死になれるといわれているとても貴重な鹿。めったに人の目にはふれない。ある日、鹿王は川でおぼれている男を助ける。鹿王は人に狙われたくないため、この男に自分の居場所を口止めする。しかし、町に戻ったこの男は賞金欲しさに、国王に鹿王の場所をもらしてしまう。男は鹿王との約束を破ったため、体中に悪いものができて、悪臭を放つ。このうわさを聞きつけた国王も鹿を捕らえたりするということをやめた。というお話でした。
ガイドさんが、懐中電灯で物語を話ながら図の説明をしてくれます。
もう一つ、「沙弥守戒自殺因縁」が描かれている。
戒を守って、自らの命を絶った沙弥の悲しい物語が南壁に描かれています。
●275窟●
細長い長方形の窟の奥に座っている「交脚弥勒菩薩」が有名な窟。三角形の背もたれに飾りをほどこし、台座の両側からは獅子の胴体が出ている。このように脚を交差している仏像は大変珍しい。
北壁中ほどには釈尊の前世説話である、ピリンジェリ王本生、快目王本生、月光王本生のそれぞれのクライマックスが描かれている。随所に見られる飛天は両手を広げ、腰から脚をくの字に曲げ、天衣をまとって飛んでいる。これはインド風の天女の特徴の一つです。
シルクロードの見所
2005年07月13日 11:10
yukinko
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