シルクロードの見所
高昌故城 トルファン
トルファン市街約40kmに位置し、周囲を約5kmと広大な敷地に荒涼とした風景が続く高昌故城。
城内には数多くの寺院の遺構が点在しています。イラン様式のドーム型の講堂、インド式の仏塔、当時の修行僧たちの住居跡など。菊氏高昌国から西ウイグル帝国にかけておよそ1000年の間、栄えた国としての城址が残されています。
入り口からロバにのって講堂などがある中心部まで行く。
交河故城に比べると破損が激しく、単なる日干し煉瓦が続く土地という感じしかしない・・・
周囲を高い城壁で囲まれた城塞都市であることを考えると、このあたりにかなり強力な敵がいた証拠。
遺跡が残るのは西半分で、東半分は更地になっていて当時の面影はまったくない。今も9つの城門は残っているのだろうか?
残りの部分も塔状の土盛りが残るだけで、想像力を豊かにしないと人が住んでいた建物には見えない。
中心地にいくとようやっと形らしいものが見えた。この講堂は628年、玄奘三蔵が、仏教の経典を求めてインドへ行く途中、高昌城に立ち寄り、国王麪文泰(きくぶんたい)の懇願をうけて1ヵ月間にわたり仁王般若経を講義したといわれています。
講堂横には仏塔の跡。中心には仏像を収めた凹みがたくさんある四角い塔があり、仏像の跡があるが、仏像はやはり盗人に持ち去られてしまった。
まさに「故城」。灼熱の太陽が照りつける荒野。背後には火焔山が立ちはだかる。所々に塔のような物は残っているが、もはや完全な千年以上昔のミイラ都市。唐によって滅ぼされた高昌国。いまや、その面影を残すものはほんの少ししかない。
シルクロードの見所
2005年06月02日 11:45
yukinko
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