シルクロードの見所
華清池<西安>
西安の東にある驪山の麓にあります。温泉と風景の美しさもさることながら、玄宗と楊貴妃のロマンスが一番有名な場所。
楊貴妃は、16歳の時、宮殿入り。玄宗の子、寿王の妃となりました。官名通り美人で聡明、そのうえ、歌舞に長じた玉環は玄宗の寵愛を一身に集めました。745年には皇后に次ぐ高位の貴妃となり、その後、玄宗は毎年秋から翌年春まで楊貴妃と共に華清宮で過ごし、二人で歓楽の日々を送ったとのこと。
華清宮には玄宗と楊貴妃のために蓮花湯と海棠湯という専用の浴室も造られました。当時の蓮花湯は大理石で造営。白い玉石で魚、竜、雁、蓮の花などの形を彫刻し、かなり大きい浴槽でした。
特に白い玉石がほどこされた蓮の花は温泉の湯の中で、まるで水面に咲いているようだっとと言われています。
貴妃池は楊貴妃専用の浴槽で、蓮の花の形をしています。楊貴妃は入浴後、すぐに歌舞を玄宗の前で見せ、玄宗はその様子がお気に入りだったといわれています。
玄宗と楊貴妃の華清宮におけるロマンスを白楽天の『長恨歌』では
「春寒くして浴を賜う華清宮、温泉の見ず滑らかにして凝脂を洗う」
とうたわれています。
またここは1936年の西安事件で、蒋介石が張学良らに監禁された場所。当時の蒋介石の執務室もそのまま残されている。
現在の華清宮には温泉の湯元が四ヶ所あるので、観光ついでに温泉に入るのもいいだろう。
散策中、庭園内の美しい風景、楼閣、東屋などの唐代建物が点在し、枝垂れ柳や百日紅の木が茂り、古代の様子が伺える場所です。
シルクロードの見所
2005年09月30日 10:59
admin
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