ニュージーランドの北島にあるコロマンデル半島には、ラグビーチーム・オールブラックスのマークである、シルバーファーンがいたるところにある。見たところ、やしの木のように見えるので、外から森を見ると、まるで南国の森のようなイメージ。
一歩中に入ると、神秘的な森が広がっている。
「この前、森で妖精を見た。」
なんていう子供の話がなんだか信じられる、そんな雰囲気が漂っている。
この国のすごいところは、あちこちの森に歩きやすいようにトレッキングコースが作られていること。それも、手を加えすぎず、必要最低限。小川を渡る橋には、ゴムが貼り付けてあり、滑りにくいようになっている。
森の入り口には、犬が入れないようなしくみの柵がつけられている。
それは、ニュージーランドの国鳥であるキウイを守るため。
キウイは夜行性。飛ぶことができず、目もほとんど見えない。
そんな鳥が今まで生き残ってきたことが不思議なくらいなのだが、最近では犬やポッサムなど、移民の持ち込んだ動物が天敵となってしまい、キウイの数は減っている。
そんなキウイを守るために、柵がつけられているのだ。
最低限だけど、ちゃんと考えられていて感心する。
トレッキングコース入り口には、コースの所要時間が書いてある。
子供やお年寄りのことを考えて計算してあるので、若い人なら半分の時間で歩けてしまう。
私が好きだったのは、フィティアンガから車で20分、Kuatunuという街近くにあるOtama Forest。ぐるっと1周して、たいだい1時間。途中には、昔、金を掘っていた穴がある。懐中電灯で穴の中を照らすと、なんだかキラキラ・・。
そして、実はここにはクリスタルがある。
特に嵐のあとは、山の上のほうの土の中に眠っていた石が流れてくる。
じ~~っと川の中をのぞいていると、こんなクリスタルに出会えてしまう!
傾斜のきついところ、木をまたぐところ、などがあって、子供も飽きない。
土日に、サンドウィッチを持ってピクニックに行くのに最高の場所なのだ。
森を歩いてしばらくすると、Tui(トゥイ)という鳥の鳴き声が聞こえてくる。
Tuiは、もともとはしゃがれた鳴き声なのだけど、他の鳥の声をマネして鳴くらしい。
その声は、まるでスターウォーズのR2D2みたい!
鳴き声というよりも歌声という言葉のほうがしっくりくる。不思議なTuiの歌声が、さらにこの森を神秘的な場所にさせているような気がする。
こんな自然いっぱいのニュージーランドにも、環境破壊は残念ながらある。
森の木々を倒し、羊や牛のための牧草地を作る。
日本にも多く輸入されているニュージーランド製の家具や木材を供給するために行なわれる植林は、同じ山で3回繰り返すと、山は死んでしまう(大きな木を育てる力がなくなる)そうだ。
18世紀から20世紀にかけて行なわれたカウリ(巨木)の伐採は多くの人の心を痛めた。
そして、今は、森に住むキウイを守ること、伐採され続けわずかになってしまったカウリの森をもう一度作ろうという動きがある。
今あるものを守ろう!
自分達の国が持っていた自然を取り戻そう!
という勢いが、この国の自然を守り続け、昔、観られたであろう景色を取り戻すことができるように思う。
大きな木の前に立つと、例えようもないパワーをもらえる。
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●情報提供者
(株)ウェブトラベル トラベルパートナー「渋谷 明子」
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オーストラリアでスターウォッチングと言えばエアーズロックが有名だ。
年間を通して雨の降る日が少ない澄みきったアウトバックの夜空は、360度、星空を遮るものといえば、ウルルかカタジュタの影ぐらいである。
まさに、自然のプラネタリウムと言う月並みな表現が最もピッタリくる。
特に、人気の 「ナイトスカイショー」は、プラネタリウムという言葉通り、自然のリクライニングシート ”アウトバックの大地” に寝転びながら天文ガイドの説明を聞くことができる。
エアーズロックまで行かないとそのような体験はできないのか?
低緯度のケアンズでは、サザンクロスに加え、北半球の星座も見える。
いくつかツアーもあり、砂糖黍畑、ビーチ、山奥で見るものなど多彩だ。
車があるのならポートダグラスへ行く途中にあるレックスルックアウトが最高のスターウォッチングポイントだ。
200度に渡り南太平洋を眼下に見おろす壮大な景色が広がっている。
200度ならエアーズロックの360度より劣ると思うがそうではない。ここは高台になっており、下にも数度、広がって見えるのが特徴だ。
ちょうど七夕の日に開催された「レックス星空見学ツアー」は約60人もの人が集まった。
夜8時ごろレックスルックアウトへ到着し、皆が外に出た瞬間、それまで空を覆っていた雲がサーッと引いたかと思うと、どれが天の川か分からないほどの星の海が現われた。
星空ガイドは的確に懐中電灯で夜空を照らしながら星座を言い当ててゆく。
ツアー終了後、60名の参加者全員から大喝采!
この日の夜は目を瞑っても星の瞬きが消えることはなかった。
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●情報提供者
(株)ウェブトラベル トラベルパートナー「川西 哲史」
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観光客が少なくなる冬の日光は、のんびりするにはもってこいの時期。
もちろん寒い! しかし、その分空気は澄み、空の青と雪の白、そして氷はクリスタルの輝き・・・。
◆華厳の滝◆
年によっては水量が極端に減ってしまうこともあるが、今年の滝は寒さも手伝って、雪と氷に彩られ始めていた。一番気温の下がる2月頃には、落差97mの滝のほとんどが氷る姿も見られるかもしれない。今から楽しみだ。エレベーターで滝壺近くまで降りられるが、この写真は右手の通路を進んだ先の無料観瀑台からのもの。ここからでも迫力十分!
バス停:中禅寺温泉ターミナル
駐車場:華厳の滝駐車場(普通車310円/1回:何時間でもということなので、ここに駐車して中禅寺湖畔まで歩いてみてはいかが?)
◆竜頭の滝◆
紅葉シーズンなどでの有名なアングルは、滝壺側から滝を見上げる形だが、冬の時期は滝上からの眺めをおすすめする。
手前に雪の下を流れる澄んだ水の流れ、そのはるか遠くには中禅寺湖を見渡すことができる絶好のポイントだ。
バス停:滝上駐車場:滝上バス停近くに無料駐車場あり
◆湯滝◆
この中で一番滝壺近くに観瀑台があり、その迫力を間近に感じることができる。雪をかぶった周りの木々の間を、最大幅25mとなって流れ落ちる水音は、周りの静寂をより際立たせる。
バス停:湯滝入り口
駐車場:湯滝駐車場(冬季無料)
ただし、道路から滝に向かってだいぶ下っていくので、冬タイヤ、または、チェーンの用意をお忘れなく!
《追加情報》
冷えた身体を温めるには、日帰り温泉がおすすめ。奥日光の温泉は、にごった硫黄泉で、これにつかれば心も身体もホカホカ間違いなし!
◆ 「日光レークサイドホテル「湖畔の湯」は、中禅寺温泉ターミナルからでも徒歩の距離。
◆ 中禅寺金谷ホテル 温泉露天風呂「空ぶろ」は、中禅寺金谷ホテル前バス停下車
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●情報提供者
(株)ウェブトラベル トラベルパートナー「山本 サユミ」
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■イタリア子連れ旅行は「ピノッキオ」で決まり!
私は在イタリアの1歳半の子がいるママです。
イタリアは、子供や子連れのファミリーに比較的やさしいお国柄ですので、子供が少々騒いでも冷たい目で見られるということはあまりありません。
逆に子連れで外出すると、年配の女性から
「まぁーかわいらしい!いくつ?」
などよく話しかけられます。日本ではあまりないことですよね。
たまに友人などから
「子供を連れて行けるレストランを教えて!」
という質問をされますが、イタリアでは日本のようなファミレスはないものの、高級でエレガントな雰囲気のレストランを除き、どこのレストランでも大抵子連れもOKです。
イタリアでは日曜日は、お昼に家族親戚が集まって一緒に食事をすることがありますが、日曜日の昼食時のレストランでは、家族親戚と思われるグループが子連れで食事をしている風景をよく見かけます。
イタリアは子連れでも旅行しやすい場所であるといえるでしょう。
ただそうは言っても、設備的には子連れのファミリーに必ずしもやさしいとはいえません。
空港や大きな駅、郊外の大型ショッピングセンターを除き、ホテルやレストランのトイレ内におむつ台がないことが多いですし、子連れOKのレストランでも必ずしも幼児用のいすが用意されているわけではありません。
子連れ旅行の場合は、携帯用の幼児用いすを持って行った方がいいでしょう。
子連れならではのおすすめスポットとしては、ピノッキオ公園があるコッローディーがあります。世界中で読まれている童話ピノッキオは、実はイタリアで生まれたのをご存知でしょうか(私もイタリアに住むまで知りませんでした)。
作者はフィレンツェ出身で、コッローディーは彼の母親の出身地なのです。
緑の多い公園内には、ピノキオの登場人物の彫刻や大きく口を開けたくじらの噴水などがあり、週末はイタリア人の家族連れでにぎわいます。
日程に余裕があれば、1日ゆっくりと子供と一緒に公園で楽しむのもいいかもしれません。
コッローディーには鉄道の駅がないので、車でないとちょっと行きにくいのですが、フィレンツェから列車でPescia(ペーシャ)まで約1時間、そこからコッローディまでは約5キロですので、そこからタクシーを利用するか、あるいはルッカから出ているバスで約40分です。
ピノッキオ公園のホームページがあります。
英語版もありますので、興味のある方はご覧になってみて下さい。
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●情報提供者
(株)ウェブトラベル トラベルパートナー「山岸 玲子」
イタリア (フィレンツェ)在住
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