●8:20
マッケンジー小屋
最終日。昨日から懸念されていた雨が朝から降る。マッケンジー小屋を出てすぐは小雨。まだ、歩きやすい。歩き出してすぐに見晴らしのいい平地に出る。5分ほど歩くとガイドトレック用の小屋に到着。
マッケンジー湖畔の宿泊したハットのほうがロケーションはいい。
しばらくは苔むした原生林の中を歩き続ける。多少の高低差はあるものの比較的歩きやすいなだらかな道。雨が降っていても木が雨よけになってくれるのでさほど気にならない。
遠くアーランドフォールズが見える辺りは見通しのよい場所にでる。ひらけた場所に出ると雨が増してきたことがわかる。
アーランドフォールズは高さ80m。天気がいいと滝つぼに流れ落ちる水しぶきを浴びながら水に映し出される七色の虹を見ることができるだろう。
この日は大雨。雨で水勢が増した滝は美しいというより魔物。滝を鑑賞して歩くことができない。
雨で足をとられないように慎重に進む。
岩場もすべりやすいので重い荷物を持ちながらはとても危険。
アーランドフォールズ手前に迂回コースの看板がある。こういった雨の場合は危険なので迂回するのがベストらしい。
トレッキングを終えた後に教えてもらった。
●11:40
ホーデン小屋
雨でびしょぬれになった体を引きづるように30分ほど歩くとホーデン小屋に到着。この小屋も小さな湖に面した小屋。
ここからグリーンストーントラック、ケイプルストラックが南側に分岐しており、ここからグレノーキーに戻ることも可能。
●13:40
ホーデン小屋出発
ここからルートバーンのハイライトキーサミットまで登り坂が続く。本当はキーサミットに行く予定だったが雨で視界が開けてないため、小屋で3時間服を乾かし出発。
15分ほど歩くとキーサミットへの分岐点に出る。今回は断念したがここは以前ディバイドから日帰りできたことがある。
緑濃い森林の中、しばらくは登り坂が続く。突然視界が開け、キーサミット山頂に広がる湿原が目の前に。
小川が流れ、小池や低木が点在しさながら「空中庭園」のよう。周囲にはアール山脈の大展望。
残雪を頂くクリスティーナ山( 2502m )は、圧巻!
日帰りで気軽に歩ける場所なのでルートバーンをすべて歩く体力が・・・と思われているかたはキーサミットだけでも歩くことが可能。夏場は花々が咲き誇り美しいの一言!
キーサミットは一時間半で往復できる。その後、ディバイドまでは下り坂。
苔に覆われた木々の間を歩き、眼下に舗装道路が見え、車の音が聞こえてきたらいよいよ最終目的地点!
●15:00
ディバイド
ディバイドには小さい小屋とトイレ、日帰りトレッキング用の駐車場がある。迎えのバスがくるまで小屋で待機。
ただ、サンドフライと呼ばれる一種の蚊のようなものだがこの辺りは非常に多いので肌を出すときはサンドフライよけのスプレーをかけよう。
一度刺されるとかゆみが一週間続くので注意。
最終日雨に当たりながらもルートバーンを制覇できたときは充実感があった。美しいブナの原生林と絨毯のように敷き詰められた苔。キラキラ輝く小川や小滝・・・
確かにニュージーランドを代表するトレッキングコースであった。