秋田藩の中で、最も大きな城下街として発展してきた角館町の桜
角館は、秋田市から車で東へ約1時間のところに位置します。
東京からは、秋田に向かう新幹線に乗りこみ角館駅で途中下車できるので、電車の旅行で訪れるのも気軽です。
角館名物の武家屋敷も徒歩圏内です。
数百メートルある武家屋敷通りに建つ武家屋敷の中の庭園
から枝垂桜の巨木がそびえたっており、柳の様に垂れ下がった
長い枝には、こぼれるように桜が咲きほこります。
風に揺れる様と、後ろに並ぶ黒いずっしりとした武家屋敷の景色は、とても風情があります。
また、日本一の桜のトンネルと呼ばれている川沿いに並ぶ約2kmの桜のトンネルは、そぞろ歩く人たちに、北国の遅い春を満喫させてくれることでしょう。
通りに面した店では、秋田名物稲庭うどんや、焼ききりたんぽ
(串に刺さっていて表面を炙って、焦がして味噌をぬったもの)が食べられます。安藤醸造という地元の味噌・漬物製造会社のお店があるのですがそこの味噌は、コクと深みがあって最高です。
桜の開花宣言がありました!
今年は例年より遅いですが、やっと春到来ですね!
たくさんの桜より一本の桜。
その一本桜を見てみたいそんな気持ちにさせられます。。。
〇〇ライターさんからの投稿です
三寒四温で春が近づいている。
「でも、まだまだ寒い。これで本当に暖かい春がやってくるのだろうか」
と思ってみたりもするのだが、ふと気付けば、いつしか我が身はずいぶん薄着になっていたりする。
そう思えば、人間の感覚とはなんとも不思議で面白く、
そして勝手なものだと痛感することになるのである。
ところが自然界にそんなワガママは通用しないらしく、
いくら今年は暖冬だとか雪が多いなどと言っていても、
まるで帳尻を合わせるかのように季節は装いを変えていく。
そしてその代名詞ともいえるのが桜だ。
なかでも有名な品種は開花前線のお知らせなどで知られているソメイヨシノだが、その理由は元々が一本の木から増えていった、同じ遺伝子を持つクローン植物であり、
気象などの条件に合致すれば開花時期が予想できるからなのだ。
ということは、それ以外の品種には微妙な違いがあるのも事実。
仲間と集ってお酒を飲みたくなるソメイヨシノの名所だけでなく、
そんな日本各地に点在する“一本の桜”に注目してみるのも面白い。
・福岡県久留米市・浅井の一本桜はヤマザクラ(見頃は4月上旬~中旬)、
・岩手県雫石町・の弘法桜はエドヒガン桜(見頃は5月初旬)、
・北海道根室市松本町・清隆寺の桜(見頃は5月中旬)はチシマザクラなどであり、その花々はもちろん、枝ぶりや散り方までなどが微妙に違うという、
まさに“ワビ・サビ”の世界がそこにある。