ポルトガルはラテンの国、何事にもおおらかな国民性が魅力ですが、ラテン系の国にはありがちなように、時間にもおおらかです(笑)!
せかせかしていないというか、のんびりしているというか・・・。
そんなお国柄ですが、なぜか鉄道だけはきっちり時間通りに動きます。
ちょっとぐらい遅れても大丈夫だろう・・・は、鉄道には通用しないのです。
リスボンのカイス・ド・ソドレ駅から、カスカイスという海辺の街まで途中下車しながら電車で行ったことがありましたが、もちろんきっちりオンタイムで運行していました。
が!やはりここは日本ではありません。
終点になっているような大きな駅はともかく、途中の小さな駅はたとえ電車が停車してもわからない・・・。
信号で停まったのか、駅で停まったのか、さっぱりわからないのです。
日本のようなうるさいアナウンスがないのはもちろんですが、駅自体がわからないって想像つきますか?
というのは、電車の真ん中位の車両に乗っていれば、駅舎もしくはホームのようなものが見えるからわかるのですが、端の車両に乗っていると、ホームらしきものも確認できず、駅の名前さえわからない・・・という小さな駅が多いのです。
私はそれで目的地で降りられずに乗り越しました・・・。
どうやら駅舎に近い真ん中の車両は1等車両。
2等の車両は、安いだけあるってことでしょうか???
そして、困ってしまうのは、たとえ駅舎でもランチタイムがあること・・・。
ローカルな路線だからかもしれませんが、ランチタイムは駅舎がしまってしまうので、時刻表も見れなければ、切符も買えないのです。
ちゃんとコインを持っていれば、ホームにある券売機で買えるのですが、お札しかなかったら、そのまま乗車してしまうしかありません。
電車はちゃんと検札がきますから、結局そこで片言のポルトガル語で事情を説明し、切符を購入・・・なんてことにもなってしまうので、いつも小銭は持ち歩くように注意しました。
それにしても、ホームにいる人たちに時刻を聞いても、
「知らないわ、そのうち来るから大丈夫!」
とは・・・。
3~5分おきに来る山手線に走って乗る人もいる日本では、信じられないことですが、いかに自分が時間に追われて生活しているかを思い知ることになりました。
そんな余裕を教えてくれた、ポルトガルの鉄道の旅でした。
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●情報提供者
(株)ウェブトラベル トラベルパートナー「横川 仁美」
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