東京はビルばかりというイメージがあるかと思いますが、以外にもたくさんの緑が都心にはあふれています。その中の一つが
「浜離宮恩賜庭園」
海水を引き入れた潮入の池とふたつの鴨場を持つ江戸時代を代表する庭園。1654年、徳川将軍家の鷹狩場に4大将軍家綱弟、松平綱重が海を埋め立ててここに別邸を建てたのが始まり。
綱重の子、家宣が6代将軍になったのを機に屋敷は将軍家のものになり、「浜御殿」と改名。以来、歴代将軍により改修が行われ11代将軍家斉のときに現在の姿が完成。
明治維新ののち皇室離宮となり、名称を「浜離宮」と名づけました。関東大震災や戦炎などを乗り越え、今日にいたっています。
●三百年の松
6代将軍家宣が、庭園を大改修した記念と父松平綱重への尊敬の念をこめてお手植えされた松。高さ7m、複雑に張り出された枝は18mにもおよんでいます。
●ボタン園とお花畑
ボタン園は60種類約1000株が植えられています。
四季折々の花が咲き乱れるお花畑は春は”菜の花””ソメイシヨシノ”、夏は”サルスベリ”、秋は”コスモス”、冬は”ボタンが咲き誇り、一年を通して花を楽しむことができます。
今月末にはサクラを楽しむことができるのではないでしょうか?
●水上バス発着所
浅草、葛西臨海公園、お台場などへ水上バスで行くことができます。隅田川にかかる14の橋をみたり、水上からレインボーブリッジやフジテレビ本社ビルを眺めるのも一興。
●新樋の口山
東京湾に面した水門の近くには小高い丘。
丘といっても数十段階段を上がるだけ。登りきると東京湾が一望でき、レインボーブリッジやお台場副都心を見ることができます。
●中島の御茶屋
潮入りの池の中央にたたずむ御茶屋。1707年に造られて以来、将軍を始め、公家たちが庭園の素晴らしい眺望を飽きることなく眺めていたといわれています。現在の建物は1983年に復元されたもの。
御茶屋では抹茶と生菓子のセットを500円で提供しています。
潮入の池を見渡すことができる大きな窓、畳の上に上品に敷かれた赤い絨毯、歴史を感じさせる絵画や展示品に囲まれてつかのまの休息を味わってみては?
都会のオアシスと呼ぶにふさわしい「浜離宮」でほっと安らぐ休日を過ごしてみてはいかがですか?
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・交通
都営大江戸線「汐留」「築地市場」徒歩7分
地下鉄銀座線、都営浅草線「新橋」徒歩12分
・開園時間 午前9時ー午後5時
・入場料 大人:300円
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