白神山地は青森県から秋田県にかけて広がる総面積13万ヘクタールの山岳地帯。世界でも最大級のブナ原生林が広がる手付かずの貴重な自然です。
ブナの原生林は、貴重な動植物が分布する極めて価値の高い生態系を有する地域と認められ、
1993年12月日本初の世界遺産(自然遺産)に登録されました。
今回、ゴールデンウィークの5/3に訪れましたが、今年は例年以上の大雪と寒波でまだ残雪が残り、ブナ原生林の奥まではいけなかったので、観光客にも人気の手軽に楽しめる十二湖散策にでかけました。
国道101号線を海岸沿いを走る車窓で有名なJR五能線と一緒に走っていくと、「十二湖駅」に到着。
ここからいよいよ白神山地に入っていきます。
日本キャニオンと呼ばれる渓谷を見ながら登っていくとボートの貸し出しもしている王池に到着。東湖盆と西湖盆の二つの池によって形成されている緑豊かな美しい湖です。
しばらくいくと十二湖ビジターセンターに到着。白神山地のビデオや展示物、十二湖散策のマップが手に入ります。
そのまま車両進入禁止看板までいくと有料駐車場。一台1000円とられるので駐車場代をうかせたいな~と思う方は十二湖ビジターセンターに車をとめて歩くなどしてもいいかも?路駐している車もたくさんありました。
駐車場から鶏頭場の池のほとりを歩きます。うっそうと茂るブナやミズナラなど、広葉樹の深い原生林に囲まれた迫力たっぷりの池。
そして、いよいよ十二湖の代名詞ともいえる青池へ。面積約975㎡、最大深度9mと十二湖の中では割合小さいほうですが、倒れたブナや遊泳する小魚がすけてみえ
、「青インクを流し込んだような」と形容されるその美しい青の秘密は現代科学でも解明できず、人々を神秘と幻想の世界へと導いてくれます。
美しい青池を見ながら階段をのぼるとブナの原生林に出会えます。
このまままっすぐいくと、滝壺の池を通過して、車が通ってきた道に出ることができ、国道を下っていくと十二湖ビジターセンターにつきます。
国道に到着して、ビジターセンターに行く途中、落口の池の前に十二湖庵があります。ペットボトルを片手に水を汲んでいる人たちの横で早速、手を入れてみると雪解け水が冷たく気持ちがいい。
水のみ場の横には庵というだけあってお茶を飲めるスペースがあります。
なんと、
無料。中から女性の方が出てきて、秋田名物の「もろこし」を茶菓子にこの名水でたてたお抹茶をいただくことができます。なんとも太っ腹。
水のせせらぎを見ながら、目の前には緑濃い池。絶好のポイントです。
今回はほとんど車で回ってしまいましたが、この他、徒歩でしかいけない池もあったのでゆっくり時間をかけて回るのもいいかもしれません。
車がない方は
リゾートしらかみ利用がおすすめ。
JR五能線をゆくリゾート列車ですが、ここの車窓は鉄道ファンの中でも有名。雄大な日本海を見ながら世界遺産白神山地を目指す。そして、帰りは海に沈む真っ赤な夕陽に酔いしれる・・・
十二湖散策へも駅からバスが出ているのでマイカーがなくても充分楽しめます。