←妻が買ってくれた私の指輪です
(寅年生まれなのでトラの顔になっています)
高級車や土地、家などお金持ちになったら欲しいものはいろいろとありますが、タイで財産の象徴といったらなんと言っても
「金(GOLD)」です。
「金行」とはその金を売るお店のことで、そのほとんどが華僑系タイ人が経営しています。
金行には「お約束事」がいくつかあります。
その1.お店の色は「赤」であること
ショーケースだけではなく壁や天井も赤く塗られています。
金色が一番映える色なのか、それとも魔よけの意味がある赤を使っているのか、懇意にしている金行のおじさんに聞いたことがありますが、
「昔からこうなんだよ」
というだけで明確な答えがなく未だによく判りません。
(ある意味これが一番明確な答え。。。という気もしますね・笑)
その2.「金の買値と売値を表示してある」こと
金の売買単位は「バーツ」と「サルン」といいます。
(お金のバーツと同じ発音ですから元は同じかもしれませんが旅行者にはややこしい限りです)
1バーツは約15.2gで、4サルンで1バーツと数えます。
お店には(1バーツあたりの)売値と買値が表示してあり、そこを通るみんなはそれを見て、買いたい人は「ああ、高いなあ」と思い、売りたい人は「今売ったらこの位かあ」と考えます。
店にはつつましい1サルンのネックレスから、それこそ成金趣味的な4バーツも5バーツもあるネックレスまで、いろいろと取り揃えています。
そして誰もが「いつかはあれを買えるようになろう!」と思うのです。
さて、タイ人は金の延べ棒を家に保管する方法をとらないで装飾品として体につけているというよりいつも持っています。日本人は特別なときしか身に着けたりしないですよね?特に高級であればあるほど・・・
タイ人は、何かあったらすぐに換金できるという利便性、そして装飾品という意味の他に
「いざと言う時の蓄財」という役目も担っています。
そのため、常時身に着けている(いざとなったら持って逃げることができる)ことに意味があるそう。
そして、一世一代の晴れ舞台・・・
結婚の時の結納品は金。
財布と相談(財力に合わせて)となりますが、ネックレス(タイ語では(ソイコー)と腕輪(ガムライ)を新婦に贈るのが一般的です。
その後、デザインに飽きたら手数料を払って同価値の別の金に換えたり、ちょっと貯金ができたりすると少し高いものに買い換えたりと、何かにつけて「金行」にはお世話になっております(^^;
私も昔は「金なんて成金趣味みたいでつけるのはいやだ!」
なんていっていましたが、妻と出会ってからは必要に迫られて金行に通うようになり、今では日ごろから身に着けるようになってしまいました。
これって「タイ人化」してきてる証拠でしょうか?
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●情報提供者
(株)ウェブトラベル トラベルパートナー「長岡 徳恭」
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