~e-旅ネットメールマガジン「旅のおもしろネタ」3/8号より~
最北端の地「ノールカップ」でなんとか生きてこれたゆきんこ。
次なる目的地はノルウェー北極圏再大の街「トロムソ」
実はここにイケメン知り合いがいるんです・・・うふふふ(←思い出すだけでよだれ)
実は、ギリシャにその昔旅行してたころ、知り合ったスカンジナビア航空勤務の家族がいて(このお話はいつかギリシャ編になったときに書きますね)
その子供がもう、ちょーーーーーかわいかったのです。ちなみに当時14歳。
まだ、大人になりきれていないものの、金髪というかちょっと白みがかった金髪で、グリーンアイズ、手足が長くて、もう食べちゃいたいくらい!名前はエリック。
彼の学校のお友達もきていたんだけど、その友達も負けず劣らずかわいい・・・
あれから早3年。彼らは17、8歳に成長している。
あ~、楽しみ!どんな色男になってることやら。(←実はこれが北欧にきた再大の目的)
ノールカップからトロムソまではバスもあったんだけど、どうても乗りたい乗り物があった。
それは・・・
「沿岸急行船」
ノルウェーはフィヨルドで有名な国だけど、そのフィヨルドを間をぬって、都市間をめぐる船。
早速、乗船。ノールカップからトロムソまでは約8時間。
実はまっすぐにいけばそんな時間はかからない距離なのだけど、都市に到着するたびに、寄航時間が設けられて、2,3時間その各都市を散策することができる。
私の場合、ハンメルフェストで3時間の休憩があった。
この街は特になにもないので私はひたすら寝ていた。(←ロビーで)
実は貧乏旅行者ゆきんこは船内にお部屋を取るなんて贅沢はできず、船内に何箇所かあるロビーのソファーでごろごろすることに決めました。
このソファー、なかなか座りごこちもいいし、この真冬に船に乗ろう!なんて思う旅行者も少ないらしくすごくすいていた。
が、ハンメルフェストを通過して夜がせまってくるほどに、船がゆれるようになった。
天気はいいものの、風が強く、船酔いしたゆきんこはかなりグロッキー・・・早くおろしてくれ~。
そう思っていたら夜10時に突然場内アナウンス(ノルウェー語)
「heksofnerlf!kfiemfglroerirkm.」(←何を言ってるのか全然わからない)
突然、みんなジャンバーをはおりロビーから出て行った。
何?どこ行くの?もしかして、タイタニックのように氷山にぶつかってこの船は沈没するとか?
えーーー、なんなの?ここにおいてきぼりの日本人がいるのよーーー。
そんなことを思っていると次はスウェーデン語、フィンランド語でなにかごちゃごちゃいってる。日本語はいつなの?動揺しすぎて、さらに気持ち悪くなってきた。ううううう。
しかも、ソファーの上に寝袋にくるまって寝ていたゆきんこ。
アナウンスを聞いて出て行く人たちに状況を聞こうとあわてて、起きようとして、寝袋のままソファーから転げ落ち、その時、テーブルの角に頭をぶつけ、かなり悲惨な状態。
痛いし、血が出てるし、気持ち悪いし、不安だし、あああああ・・・・
と思っていたらやっと英語。
「北の空にオーロラが出現しました!デッキでご覧下さい」
あ?夜中にオーロラのアナウンス?ふざけるな!!!こっちは何か事件じゃないかって不安だったのだぞ!
と思ったけど、なぬ?オーロラ?いかねばいかねば。(←気持ちの切り替えは人一倍早い)
いそいそ、遅ればせながら体制を立て直し、防寒着をきていざ、デッキへ。
あーーーー、すごいすごすぎる。
今までみてきたオーロラさんはあなたの子供だったのですか?と思うほど大きく、空一面に広がっていた。
船の周りは真っ黒なフィヨルドだけで、何も明かりがない。
あとは大海原。
この状況がよかったのか、空全部にオーロラがかかり、後から後から新しいオーロラが出現するものだからその大きさはどんどん増し、もう大変なことになっていた。
船酔いもすっかりさめました!もう言うことなし!
沿岸急行船からみるオーロラが一番すごい!さらに、デッキで待たなくてもちゃんとアナウンスしてくれる。
さすがに、あの大きさの写真をとるのは無理と思い、しばしぼけーーーとしてみていた。
と感動しつつ、あの寒空1時間近くデッキにいてすっかり冷えてしまった。
うーん、だけどあと3時間でかわいいエリックに会えると思うと冷えた心も温まるわ~。(←単純)
やばいわ。会った瞬間、
「会いたかったよ、ゆきんこ!ハグ(熱い抱擁)、チュ」
は間違いなしだなと想像してるだけで、よだれ。。。しかも、18歳になってるということは・・・
あ~、どうしようと動揺しながら松田聖子の「抱いて」を歌う。
♪Hold me 嵐の夜はベッドで抱いていてね♪(←歌いながらの妄想が一番得意)
と妄想。でもいきなりそういうことはないよね・・・
きゃーーーー!なんてばかなことを思っていたら到着!(←妄想は時間の経過を忘れる)
運命の瞬間!
タイタニックのようにデッキの入り口にかけられた橋を降りていく。(←気持ちはプリンセス外見はただの日本人)
降りた先には・・・
「おー!ゆきんこ!」
アニカ(エリック母)が私を見つけ、抱きしめた。エリックは?(←エリックしか頭にない)
と思っていたら、私のために暖かい飲み物を買いにいってるとのこと。
うーん、早く会いたい。
アニカとしばし、談笑していたら、遠くからくるやたら背が高いお兄さん。しかも、異常に足が長い。
そして、その素敵なお兄さんがなんと声をかけてきた
「会いたかったよ、ゆきんこ!ハグ(熱い抱擁)、チュ」(←妄想は口だったけど、実際はほっぺだった。残念)
妄想が現実におこると人(ゆきんこ)は気絶します。。。
<沿岸急行船>
ベルゲンからヒルネス、ベルゲンと往復11日間かけてノルウェー沿岸をめぐる船。
夏にはデッキでチェアを並べてくつろいでる欧米のお年寄りを見かける。寄港地での立ち寄り時間もあるし、何よりゆっくり船で回るのはすごく贅沢してるような感じ。
節約派の方には私のようにキャビンをとらずにロビーで過ごしてもいい。
共用のシャワーやトイレがあるので問題なし!
オーロラ鑑賞が一番最高だったのがこの船でのオーロラです!