「イスタンブール、時はゆるやかに」 著者:澁澤 幸子
かつてコンスタンティノープルと呼ばれた古都イスタンブール。その魅力は、層をなす歴史の重みか、混沌の中の輝きか?
1981年訪れて以来惚れこみ、10年間、毎年、バックパックを背に縦横無尽に一人旅をする澁澤さん。夕陽に映えるモスク、バザールの喧噪、そして今や家族のような懐かしい人たち…豊富な体験と溢れる想いのエッセンスを、歯切れよく巧みに織りあげたイスタンブール・トルコ物語です。
私はトルコに行った後に出会った本なんですが、そうそうこんな感じとか、そういえば、同じようなことあったな~などと、いろいろ共感しながら読みました。彼女は、約10年の間に、トルコの至る所を旅しています。危険といわれている地域にも一人で飛び込んだり・・・そのドキドキ感、そしてわくわく感が伝わってくる文章はさすが!
澁澤さんの旅のスタイルで共感がもてるのは、旅行中、現地にたくさんの友達を作ってしまうところ。気軽に話しかけ、そして、いつの間にか、もう何年も前から友達のように次の日から行動をともにしてしまうこと!これぞ、一人旅の醍醐味!!
と私は思っているんですけど・・・
私もそうですが、一人で旅をしていると食事をしているとき、たまにふっと誰かといたくなるときってあるんですよね・・・そういうときは手っ取り早く現地のレストランや遊び場にいって友達を作る。こういうことも澁澤さんは簡単にやってしまい旅を楽しんでいる姿そして、地元の人たちとの自然な触れ合い方も素敵。
また、女の一人旅、いいことばかり起きるわけではない中、トラブルをとっさの機転で切り抜けるのも読んでいて気持ちがよいです。
ただ、私もトルコにいったときはイスタンブール以外はあまり英語が通じなくて困ったものでしたが、そこは親日家が多い、トルコ。ゼスチャーでなんとなく通じてしまうんですね・・・・
と書いていると旅のスタイルの本なのか?と勘違いされてしまいそうですが、トルコの旅本です!
トルコの主要地域、またはめったにツアーなどではいかないようなオツな場所なども書かれていて、読んでいるだけでトルコの景色がぐいぐい迫ってくるような文章になっています。
澁澤さんのトルコを愛する気持ちが伝わってきます。
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