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熊野古道を知る - 熊野伝説 -
和泉式部が詠んだといわれる和歌
伏拝王子脇には和泉式部供養塔が立つ。
伏拝王子という名前の由来の一つと考えられている女流歌人和泉式部についての伝説が伝えられている。
熊野詣に来た和泉式部は伏拝まで来たときに、にわかに月の障りとなる。本宮参拝ができず、伏拝にとどまり詠んだ一首。
和泉式部、熊野に詣でる時に、ある時船にて月水のかなしひ待りければ、大鳥居わき桜の下に終夜して
晴れやらぬ 身の浮き雲の かさなりて 月のさはりとなるぞくるしき
その夜、熊野権現が夢に現れて詠んだ一首。
もろともに塵にまじわる神なれば
月の障りも何かくるしき
↑月の障りもくるしくないという意味
式部はこのお告げに感謝し、何度も熊野権現を伏し拝み、無事熊野参詣を果たしたという。
伏拝王子にくると初めて熊野本宮と大斎原を望むことが出来る。ここまできて月の障りになり、熊野本宮手前で立ち往生した式部の気持ちはいかほどか?
美しい伏拝の里あり、くるものを優しく包み込むようなこの場所はNHKの「ほんまもん」の「山中家」の撮影も行われた地。
熊野信仰は男女性別関係なく聖地に詣でることができるということを真に伝えた伝説。当時、熊野本宮に向かった参拝者たちの心をとらえた理由の一つではないだろうか?
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